英語から日本語に変換するルール、仮にそんなものがあるとして、それが文法なんだと思っていた。意味をとることと日本語らしい何かに換えることを混同していた。でも、そうではなくて、まず英語を読む、そしてイメージ(絵の場合もあるだろうし、短い映像、パラパラ漫画のときもある)を作る。そのイメージを元に日本語に写し取る。それが言語を理解することなんだと。そして文法とは英語をイメージに変換するための道具なんだ!と理解した。だから、イメージを日本語に写すときは日本語文法が必要になる。
話者は映像を撮っているカメラだ。普段全く意識しないがどんな映像にもカメラは存在している。それも心理空間に入っていける特殊なカメラだ。事柄を捉えるときそのカメラの位置(相対座標に固定されているのか、絶対座標なのかとか)を意識すると同じ文章でも見違えるほどの情報を持っていることがわかると思う。(この他に談話標識というのもある。道路標識と同じで意識しないと見逃してしまう。一時停止無視をしても言葉に警察はいないけどね)こういった文法に興味がある方は、同じ著者の英文法談義という本を読んでほしい。(今書いたことが全部この本に書いてあるわけではなく、普段考えていたことがこの本を読んで、「はっ!」となっただけです)この本では、人間の認知的な側面からon,for,of,up,downなどの意味を捉えています。言葉にできないものを言葉にして説明を試みることは非常にスリリングですが、どのレベルの方も、高校生でも得るものは多いと思います。まさに、目からウロコが落ちますよ。
それと、、、
どのブックレビューも指摘していないが、本書では序章から始まって終わりまで前置詞と副詞(辞)との区別がついていない。もちろん品詞の区別を知らなくても英語は喋れる。そのような感覚人のみ違和感なく本書に入って行けるだろう。
と、まあこんなこと言ってる人もいる。構文論の専門書も書いてる著者がそんな区別もついていないと思ってるのか?普通ならあえて区別しない理由は?って思うだろう。(ちゃんと本書でそのことに言及もしてる)確かにそんな読解力なら読まない方がいいかもしれない。
文法というとなにか絶対的な基準、ルールがあると思ってる人がいる。理論というものは数学も物理でもそうだけど、現象を理解するための道具だと理解したほうがいいときもある。本書では、頭を柔軟にして、細かい形式は忘れて、言葉の意味を抽出、生成するしくみを理解したい。そうすれば、きっとなにか腑に落ちる瞬間が訪れる。それこそが世界観である。

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道を歩けば前置詞がわかる 単行本(ソフトカバー) – 2007/11/22
英語前置詞は苦手」というあなたへ。前置詞の多くは生活空間での動きや位置関係を表すものなので、理屈でなく五感を駆使してイメージを浮かべれば難しくありません。本書で前置詞を「体感」してネイティブ英語に近づきませんか?
- ISBN-104874244009
- ISBN-13978-4874244005
- 出版社くろしお出版
- 発売日2007/11/22
- 言語日本語
- 本の長さ184ページ
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商品の説明
出版社からのコメント
道を歩くとき、まず大地に立つイメージ、それが 「on」
1歩踏み出したとき、2本の足が地面を覆うイメージ、それが 「over」・・・
ネイティブでなくても、前置詞を感覚的に理解できることを
この本で知ってください!
◆空間での動きや感覚はアメリカ人も日本人も同じ
私たちは3次元空間で寝起きし、活動しています。その動きや感覚は、英語ネイティブであろうがなかろうが同じです。前置詞の多くは、この空間での動きを表現する道具ですから、その動きや感覚から入れば日本人にも前置詞が容易にわかるはず…そこに着目し、専門家がわかりやすく書き下ろしました。
◆大地に立つイメージ、とは?
例えば、私たちが大地に立つとき、地面と人間が足の裏を通して地面と接触しています。この「大と小の2つ」が「接触」していることを表すのが「on」なのです。それさえわかれば、人間が大地に立つときだけでなく、ハエが天井に止まっていても、壁に時計が掛かっていてもonが使えることが容易にわかるでしょう。
◆前置詞がわかれば、あなたの英語が劇的に変わる!
前置詞を使えることで、どんなに英語が生き生きと変わるか、一例をご紹介しましょう。英語圏を旅行中、レンタカーがガス欠になったとき、頭の中で持てる知識を総動員して捻り出す英語は、せいぜい"There is no gas left."か"The gas tank is empty."あたりでしょうか。これでも十分通じますが、何か不自然で他人事のようです。前置詞"out"と"of"を理解して"I am out of gas."と言えると、「自然」で「肩の力の抜け」た「ネイティブっぽい」表現に!さあ、前置詞を体感して、生きた表現を身につけましょう!
1歩踏み出したとき、2本の足が地面を覆うイメージ、それが 「over」・・・
ネイティブでなくても、前置詞を感覚的に理解できることを
この本で知ってください!
◆空間での動きや感覚はアメリカ人も日本人も同じ
私たちは3次元空間で寝起きし、活動しています。その動きや感覚は、英語ネイティブであろうがなかろうが同じです。前置詞の多くは、この空間での動きを表現する道具ですから、その動きや感覚から入れば日本人にも前置詞が容易にわかるはず…そこに着目し、専門家がわかりやすく書き下ろしました。
◆大地に立つイメージ、とは?
例えば、私たちが大地に立つとき、地面と人間が足の裏を通して地面と接触しています。この「大と小の2つ」が「接触」していることを表すのが「on」なのです。それさえわかれば、人間が大地に立つときだけでなく、ハエが天井に止まっていても、壁に時計が掛かっていてもonが使えることが容易にわかるでしょう。
◆前置詞がわかれば、あなたの英語が劇的に変わる!
前置詞を使えることで、どんなに英語が生き生きと変わるか、一例をご紹介しましょう。英語圏を旅行中、レンタカーがガス欠になったとき、頭の中で持てる知識を総動員して捻り出す英語は、せいぜい"There is no gas left."か"The gas tank is empty."あたりでしょうか。これでも十分通じますが、何か不自然で他人事のようです。前置詞"out"と"of"を理解して"I am out of gas."と言えると、「自然」で「肩の力の抜け」た「ネイティブっぽい」表現に!さあ、前置詞を体感して、生きた表現を身につけましょう!
著者について
宗宮 喜代子(そうみや・きよこ) 東京外国語大学大学院 国際学研究院 教授
石井 康毅(いしい・やすたけ) 成城大学 社会イノベーション学部 准教授
鈴木 梓(すずき・あずさ) 韓国国際大学校 観光日語学科 教授
大谷 直輝(おおたに・なおき) 埼玉大学 英語教育開発センター 助教
石井 康毅(いしい・やすたけ) 成城大学 社会イノベーション学部 准教授
鈴木 梓(すずき・あずさ) 韓国国際大学校 観光日語学科 教授
大谷 直輝(おおたに・なおき) 埼玉大学 英語教育開発センター 助教
登録情報
- 出版社 : くろしお出版 (2007/11/22)
- 発売日 : 2007/11/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 184ページ
- ISBN-10 : 4874244009
- ISBN-13 : 978-4874244005
- Amazon 売れ筋ランキング: - 519,185位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,594位英語よみもの
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2020年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前置詞の持つ本来の性格•感覚が掴めるように分かりやすく説明せれてて大変よかった。
贅沢を言えばポイントポイントで大事なところを赤字で示してもらえば読み返すときに便利かなぁ? もう一つ、空間前置詞というもの全体が分かるように図示してもらえたらイメージし易くなるかとも思います。
贅沢を言えばポイントポイントで大事なところを赤字で示してもらえば読み返すときに便利かなぁ? もう一つ、空間前置詞というもの全体が分かるように図示してもらえたらイメージし易くなるかとも思います。
2019年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どのブックレビューも指摘していないが、本書では序章から始まって終わりまで前置詞と副詞(辞)との区別がついていない。たとえば、He sped up his car.ではupは前置詞でなく副詞(辞)である。
副詞辞のの場合
He sped his car up.(upを後置できる)
*He sped up it.(目的語が代名詞の場合upを後置しなければならない)
He sped it up.
He ran up the hill(彼は丘を駆け登った).ではup は前置詞である。
前置詞の場合
*He ran the hill up. (upを後置できない)
He ran up it. (目的語が代名詞の場合upを後置しなくてもよい。もちろん実際にこのように言うことは少ない)
*He ran it up.
両者の違いは一目瞭然である。『ウィズダム』『ジーニアス』などを含めどの学習辞典も前置詞と副詞(辞)の区別をしている。なお、句動詞は一般に動詞+副詞(辞)であるが、動詞+前置詞を含める人もいる。それはそれでよいが、本書ではそのような理屈は通用しない。もちろん品詞の区別を知らなくても英語は喋れる。そのような感覚人のみ違和感なく本書に入って行けるだろう。きっちり文法も身につけながらという人はこの本を買うべきでない。
副詞辞のの場合
He sped his car up.(upを後置できる)
*He sped up it.(目的語が代名詞の場合upを後置しなければならない)
He sped it up.
He ran up the hill(彼は丘を駆け登った).ではup は前置詞である。
前置詞の場合
*He ran the hill up. (upを後置できない)
He ran up it. (目的語が代名詞の場合upを後置しなくてもよい。もちろん実際にこのように言うことは少ない)
*He ran it up.
両者の違いは一目瞭然である。『ウィズダム』『ジーニアス』などを含めどの学習辞典も前置詞と副詞(辞)の区別をしている。なお、句動詞は一般に動詞+副詞(辞)であるが、動詞+前置詞を含める人もいる。それはそれでよいが、本書ではそのような理屈は通用しない。もちろん品詞の区別を知らなくても英語は喋れる。そのような感覚人のみ違和感なく本書に入って行けるだろう。きっちり文法も身につけながらという人はこの本を買うべきでない。
2011年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
道を歩くというよりも道というフィールドとの関わり方を、ひたすら言葉で説明する
本です。
ただ、捉えきれない部分などはややあったりするが、個人的に一番評価したいと思ったのは
前置詞同士の対比によるニュアンスの掴み方でした。
頭の中で前置詞が混乱している人へ、ひとつの秩序というか法則性を与えてくれる
きっかけになってくれる本だと思います。
イメージで捉える系の本を読んだ後にこちらで整理すればいいかと思いました。
本です。
ただ、捉えきれない部分などはややあったりするが、個人的に一番評価したいと思ったのは
前置詞同士の対比によるニュアンスの掴み方でした。
頭の中で前置詞が混乱している人へ、ひとつの秩序というか法則性を与えてくれる
きっかけになってくれる本だと思います。
イメージで捉える系の本を読んだ後にこちらで整理すればいいかと思いました。
2018年11月27日に日本でレビュー済み
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日本語にはない前置詞の背景がよくわかります。参考書や辞書だけではどうしてもわからない前置詞の意味や背景や使い方がわかる良書です。
2014年2月23日に日本でレビュー済み
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宗宮さんの論文は東京外語大学の論文集からダウンロードして読むことができますが、やはり本になって出版されると中身が違います。
初心者に分かるように書くことは、実は学者さんにとって逆につらいことではないでしょうか?前提の知識がなくて読んでしまうからです。
私は最近和文英訳を仕事として始めましたが、すっきりする英文が書けずに悩んでいました。その点、この本は一読いや二読、三読の価値があると思います。
初心者に分かるように書くことは、実は学者さんにとって逆につらいことではないでしょうか?前提の知識がなくて読んでしまうからです。
私は最近和文英訳を仕事として始めましたが、すっきりする英文が書けずに悩んでいました。その点、この本は一読いや二読、三読の価値があると思います。
2011年6月18日に日本でレビュー済み
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受験英語のレベルアップの為に
と思い購入しました。
買って正解でした!
私が一番感動したのは
overの説明でした!
理解するのが少し難しく感じたところもありましたが
2回ほど読んだら
理解できました。
前置詞の勉強を
はじめるなら
この本からどうぞ(^^)
と思い購入しました。
買って正解でした!
私が一番感動したのは
overの説明でした!
理解するのが少し難しく感じたところもありましたが
2回ほど読んだら
理解できました。
前置詞の勉強を
はじめるなら
この本からどうぞ(^^)
2019年8月20日に日本でレビュー済み
この手のイメージ前置詞本は随分と出るようになりました。この本は体感と比較で、前置詞や副詞を感じることができる点にあります。しかし、この本の良さは、この本だけ読んでいても実感できない。実は私がそうです。なんか、コジツケでは?みたいに感じることがあったのです。かなり経ってから、語学系の国家資格を取った後に、動詞+副詞の組み合わせなどを使いたいと思いこの本を再読しつつ、ある映画シナリオのト書きを読みました。そうすると、だからここでこれ(例えばover)を使うのか!ということが実感できました。映画は見ているのでト書き部分は映像としてわかるため、ほおという感じが味わえる訳です。そういう読み方を一つの読み方としておススメします。