笑いをとる必要はないと思います。ネットで文学部の教授の話を視聴したことがありますが、あまり面白いと思えない冗談を長々と続けて閉口しました。理系の学界で外国人の研究者が話す時にジョークを言う時がままありますが、一つの講演に一回だけ気の利いた短いジョークを入れます。それを文学部の人たちは見習ってほしいと思います。有名らしい万葉学者の講演会を知人が聞きに行って「あれは講演じゃなくて講談だ」と怒っていました。忙しい大人からすれば「早く本題を話してくれ」と思います。この本を読んでそんなことを思い出しました。講義に退屈していて学ぶ気がそんなにない学生には受けるんでしょうが、大人の読者には向かないと思います。
日本人が書く言語学の説明はたいてい例文が英語です。だったら英語の母語話者が書いた本を英語で読みます。日本人研究者が書くなら日本語の例文で説明してほしいと常々思っていました。ねじめ正一さんの小説からの引用は日本語の例文で歓迎しますが、「電話が鳴る」がメトニミーか疑問に思いました。電話の中のベルが鳴っているんですが、人間の声だって身体全体ではなく声帯の振動ですよね。「電話におじぎをする」のは電話の音声に対してですか。そこに存在しない電話の相手が目の前にいるように感じてしているんじゃないですか。試しにテープレコーダーで実験してみてください。おじぎなんてしませんよ。音声の一方通行ではなく対話があるからです。こういうのが認知心理学だと思います。日本語の中に実例を探すにしても、もっと分かりやすい例がありそうです。それと、やたらhedgeする表現が多く、それがまた文章の冗長さに拍車をかけています。書く側の都合でなく読む側の分かりやすさを優先してほしいと思います。
説明の対象がプロファイリングとメタファーとブレンディングです。三つに絞ったのは良いと思いますが、逆に、認知言語学ってそれだけなのと思う読者も多いのではないでしょうか。一般向けの啓蒙書は専門家向けの論文より書くのが難しいのですが、次回からは伝えたいことを一方的に書くのではなく、相手の興味や関心の移動を予想しながら書いてほしいと思います。次回作やそのまた次の本に期待します。
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ことばの認知プロセスー教養としての認知言語学入門ー 単行本(ソフトカバー) – 2017/4/22
安原和也
(著)
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身近にあふれている日本語の興味深い具体的な言語事例を中心に取り上げながら、認知言語学の基本的な考え方について、平易にわかりやすく、コンパクトに解説。
第1章プロファイリングの世界、第2章メタファーの世界、第3章ブレンディングの世界。
《「はじめに」より》
本書『ことばの認知プロセス―教養としての認知言語学入門―』は、一般読者をその対象として書かれた、認知言語学の入門書です。
言語学と聞けば、一般にはかなり小難しいイメージを想起されて、何かしらの抵抗感をおぼえるという方も多いかもしれません。また言語学の前に「認知」ということばが付加されていることにより、なおのこと、さらに一層難しいイメージを抱いてしまう方もいるかもしません。確かに、このような言語学のイメージは、伝統的な言語学においては、間違いなく存在してきたといっても過言ではないでしょう。
しかしながら、本書で入門的な記述を提示していく、近年目覚ましい発展を遂げてきた認知言語学(cognitivelinguistics)と呼ばれる新しい言語学分野においては、このようなイメージからは大きくかけ離れていると言うことができると思います。読んで頂ければすぐに分かってくると思いますが、このように言えるのは、まさに認知言語学の基本的な考え方に集約されてくると思われます。つまり、言語現象学の記述や説明を行っていくのに、私たちが日常生活を営んでいくうえで無意識の内に普段活用している認知プロセス(cognitive process)に着目して、その認知プロセスの観点から、言語現象の記述や説明を行っていこうとするからにほかなりません。一般に、このような考え方を採用することは、言語現象の実際的な姿形を直感的に分かりやすいものにしていくことができると同時に、小難しいイメージで塗り固められた言語学分野への抵抗感を払拭することにもつながっているように思われます。
本書では、このような認知言語学の研究の方向性を中核に据えながら、認知言語学の研究領域において提示されてきた多種多様な認知プロセスの中から、特に重要性の高いと考えられる、プロファイリング(profiling)/メタファー(metaphor)/ブレンディング(blending)と呼ばれる3つの認知プロセスについて、その基本的な考え方を紹介していきたいと思います。
本書の流れをあらかじめ提示しておくと、まず、第1章「プロファイリングの世界」では、視線対象に注目を浴びせて、その注目度合いを高めていく認知プロセスとして一般に定義される、プロファイリングが関与する多種多様な言語現象について、紹介していきたいと思います。次に、第2章「メタファーの世界」では、類似性認識に基づいて、何かを別の何かでたとえるという構造化で成立してくる、メタファーが関与する言語現象について、紹介していきたいと思います。そして最後に、第3章「ブレンディングの世界」では、複数のものを部分的に混ぜ合わせていくことで、今までにない新規の構造や効果を生み出していく、ブレンディングの認知プロセスが関与する言語現象について、紹介していきたいと思います。
《目次より》
第1章 プロファイリングの世界
プロファイリングとは何か?
プロファイリングの言語的一般化
「仕切り線」と「徳俵」の意味
大相撲の階級とその意味
「今日」「昨日」「明日」の意味
前景化と背景化
「人を殺すのは人であって、銃ではない」
プロファイル・シフティング
言語現象の中のプロファイル・シフティング
プロファイル・シフティングの間接的言語化
メトニミー ―近接性の認知プロセス―
ズーム・インとズーム・アウト
ズーム・インの言語現象
ズーム・アウトの言語現象
第2章 メタファーの世界
メタファーとは何か?
直喩と隠喩
直喩と隠喩のさらなる例
擬人化と擬物化
擬人化と擬物化のさらなる例
プロファイリングをたとえる
第3章 ブレンディングの世界
ブレンディングとは何か?
比較文脈とブレンディング
時制解釈とブレンディング
ユーモア解釈とブレンディング
「ふたりで竜馬をやろうじゃないか」
第1章プロファイリングの世界、第2章メタファーの世界、第3章ブレンディングの世界。
《「はじめに」より》
本書『ことばの認知プロセス―教養としての認知言語学入門―』は、一般読者をその対象として書かれた、認知言語学の入門書です。
言語学と聞けば、一般にはかなり小難しいイメージを想起されて、何かしらの抵抗感をおぼえるという方も多いかもしれません。また言語学の前に「認知」ということばが付加されていることにより、なおのこと、さらに一層難しいイメージを抱いてしまう方もいるかもしません。確かに、このような言語学のイメージは、伝統的な言語学においては、間違いなく存在してきたといっても過言ではないでしょう。
しかしながら、本書で入門的な記述を提示していく、近年目覚ましい発展を遂げてきた認知言語学(cognitivelinguistics)と呼ばれる新しい言語学分野においては、このようなイメージからは大きくかけ離れていると言うことができると思います。読んで頂ければすぐに分かってくると思いますが、このように言えるのは、まさに認知言語学の基本的な考え方に集約されてくると思われます。つまり、言語現象学の記述や説明を行っていくのに、私たちが日常生活を営んでいくうえで無意識の内に普段活用している認知プロセス(cognitive process)に着目して、その認知プロセスの観点から、言語現象の記述や説明を行っていこうとするからにほかなりません。一般に、このような考え方を採用することは、言語現象の実際的な姿形を直感的に分かりやすいものにしていくことができると同時に、小難しいイメージで塗り固められた言語学分野への抵抗感を払拭することにもつながっているように思われます。
本書では、このような認知言語学の研究の方向性を中核に据えながら、認知言語学の研究領域において提示されてきた多種多様な認知プロセスの中から、特に重要性の高いと考えられる、プロファイリング(profiling)/メタファー(metaphor)/ブレンディング(blending)と呼ばれる3つの認知プロセスについて、その基本的な考え方を紹介していきたいと思います。
本書の流れをあらかじめ提示しておくと、まず、第1章「プロファイリングの世界」では、視線対象に注目を浴びせて、その注目度合いを高めていく認知プロセスとして一般に定義される、プロファイリングが関与する多種多様な言語現象について、紹介していきたいと思います。次に、第2章「メタファーの世界」では、類似性認識に基づいて、何かを別の何かでたとえるという構造化で成立してくる、メタファーが関与する言語現象について、紹介していきたいと思います。そして最後に、第3章「ブレンディングの世界」では、複数のものを部分的に混ぜ合わせていくことで、今までにない新規の構造や効果を生み出していく、ブレンディングの認知プロセスが関与する言語現象について、紹介していきたいと思います。
《目次より》
第1章 プロファイリングの世界
プロファイリングとは何か?
プロファイリングの言語的一般化
「仕切り線」と「徳俵」の意味
大相撲の階級とその意味
「今日」「昨日」「明日」の意味
前景化と背景化
「人を殺すのは人であって、銃ではない」
プロファイル・シフティング
言語現象の中のプロファイル・シフティング
プロファイル・シフティングの間接的言語化
メトニミー ―近接性の認知プロセス―
ズーム・インとズーム・アウト
ズーム・インの言語現象
ズーム・アウトの言語現象
第2章 メタファーの世界
メタファーとは何か?
直喩と隠喩
直喩と隠喩のさらなる例
擬人化と擬物化
擬人化と擬物化のさらなる例
プロファイリングをたとえる
第3章 ブレンディングの世界
ブレンディングとは何か?
比較文脈とブレンディング
時制解釈とブレンディング
ユーモア解釈とブレンディング
「ふたりで竜馬をやろうじゃないか」
- 本の長さ136ページ
- 言語日本語
- 出版社三修社
- 発売日2017/4/22
- ISBN-104384012411
- ISBN-13978-4384012415
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登録情報
- 出版社 : 三修社 (2017/4/22)
- 発売日 : 2017/4/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 136ページ
- ISBN-10 : 4384012411
- ISBN-13 : 978-4384012415
- Amazon 売れ筋ランキング: - 989,515位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,289位人文・思想の言語学
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年3月2日に日本でレビュー済み
わかりやすさなどを目的に口語文体で書いたと最初に説明があります。
この著者は本を読む時に脳内で音読するタイプの人でしょうか??そうではない私にとっては、この口語文体は非常に読みづらいものでした。
まず、1文が異様に長いものが多いです。そのため、句読点や、句読点で挟んだ挿入句が多いです。これがあまりにも読みづらい。長い文章は逆接や挿入句の多用で捻られ、切られ、脇にそれ、、、1文を読み終わるまでこれら全部覚えておかないといけないとは疲れます。
また、念押しのような同じ内容の繰り返し、多少の正確さは犠牲にしても省いてくれたほうが読みやすかった語の多用(少なくとも、ここでは、この場合では、ではないかと思います、考えてみてほしいと思います、など)。ほか、全体的にどの文も冗長です。
これらは講演会でお話として聞くぶんにはよいかもしれませんが、活字で読まされるのはたまりません。(入門書とはいえ)学術書であることを考えるとなおさらです。薄い本です。少しでも文字数を稼ぎたかったのでしょうか。
専門用語の扱いにも中途半端な箇所がありました。例えば、「集団全体」という語の後に、"(またはグループ全体)"というかっこが毎回付いてくる箇所があります。集団・グループという語はそのように説明し直す必要があるのでしょうか?あるのであれば、その説明も欲しかったです。
さらに、最初に相撲の階級や土俵を例に話を進めています。相撲の知識がない私にとっては読み方の分からない漢字の羅列は苦痛でした。もっとよい例があるはずです。
認知言語学者はみなこのような文章を書くのか気になります。そこで、巻末に紹介されている別の入門書も読んでみることにします。その動機づけになったので星を2個としておきます。
この著者は本を読む時に脳内で音読するタイプの人でしょうか??そうではない私にとっては、この口語文体は非常に読みづらいものでした。
まず、1文が異様に長いものが多いです。そのため、句読点や、句読点で挟んだ挿入句が多いです。これがあまりにも読みづらい。長い文章は逆接や挿入句の多用で捻られ、切られ、脇にそれ、、、1文を読み終わるまでこれら全部覚えておかないといけないとは疲れます。
また、念押しのような同じ内容の繰り返し、多少の正確さは犠牲にしても省いてくれたほうが読みやすかった語の多用(少なくとも、ここでは、この場合では、ではないかと思います、考えてみてほしいと思います、など)。ほか、全体的にどの文も冗長です。
これらは講演会でお話として聞くぶんにはよいかもしれませんが、活字で読まされるのはたまりません。(入門書とはいえ)学術書であることを考えるとなおさらです。薄い本です。少しでも文字数を稼ぎたかったのでしょうか。
専門用語の扱いにも中途半端な箇所がありました。例えば、「集団全体」という語の後に、"(またはグループ全体)"というかっこが毎回付いてくる箇所があります。集団・グループという語はそのように説明し直す必要があるのでしょうか?あるのであれば、その説明も欲しかったです。
さらに、最初に相撲の階級や土俵を例に話を進めています。相撲の知識がない私にとっては読み方の分からない漢字の羅列は苦痛でした。もっとよい例があるはずです。
認知言語学者はみなこのような文章を書くのか気になります。そこで、巻末に紹介されている別の入門書も読んでみることにします。その動機づけになったので星を2個としておきます。
2017年6月4日に日本でレビュー済み
本書は、認知言語学による物の見方を、プロファイリング、メタファー、ブレンディング
の3つをテーマにとって、平易に紹介した本である。
本書の特徴は、はしがきに書かれている通りである。すなわち、「認知言語学という新し
い物の見方にはじめて触れることになるという大前提で、高校生や大学生はもちろんの
こと、社会人の方も含めた一般読者の方に、認知言語学の本質...といったものを正確に
理解してもらえるように、身近にあふれている日本語の興味深い具体的な言語事例を中心
に取り上げながら、認知言語学の基本的な考え方について紹介」(p. 3)したものである。
新聞や小説などからの身近な言語例を用いながら、プロファイリングに関しては、ベース
とプロファイル、前景化と背景化、プロファイル・シフティング、メトニミー、ズーム・
インとズーム・アウト等を取り上げている。第2章のメタファーに関しては、直喩と隠喩、
擬人化と偽物化などに説明がなされている。第3章のブレンディングに関しては、比較文脈、
時制の解釈プロセス、ユーモア文脈の構築、創造世界の構築等でブレンディングが重要な
役割を果たしていることが説明されている。
認知言語学の全体像はつかみきれるものではないが、確かに副題にあるように、「教養と
しての認知言語学入門」として、読み物として読めるのがありがたい。言語学への敷居を
下げてくれる本でもあり、認知言語学による言語の眺め方を気軽に知りたい方に好適な一冊
である。
の3つをテーマにとって、平易に紹介した本である。
本書の特徴は、はしがきに書かれている通りである。すなわち、「認知言語学という新し
い物の見方にはじめて触れることになるという大前提で、高校生や大学生はもちろんの
こと、社会人の方も含めた一般読者の方に、認知言語学の本質...といったものを正確に
理解してもらえるように、身近にあふれている日本語の興味深い具体的な言語事例を中心
に取り上げながら、認知言語学の基本的な考え方について紹介」(p. 3)したものである。
新聞や小説などからの身近な言語例を用いながら、プロファイリングに関しては、ベース
とプロファイル、前景化と背景化、プロファイル・シフティング、メトニミー、ズーム・
インとズーム・アウト等を取り上げている。第2章のメタファーに関しては、直喩と隠喩、
擬人化と偽物化などに説明がなされている。第3章のブレンディングに関しては、比較文脈、
時制の解釈プロセス、ユーモア文脈の構築、創造世界の構築等でブレンディングが重要な
役割を果たしていることが説明されている。
認知言語学の全体像はつかみきれるものではないが、確かに副題にあるように、「教養と
しての認知言語学入門」として、読み物として読めるのがありがたい。言語学への敷居を
下げてくれる本でもあり、認知言語学による言語の眺め方を気軽に知りたい方に好適な一冊
である。