20: 2013-11-26 (Tue) 04:08:43 ysugaya source 21: 2014-01-31 (Fri) 15:46:32 ysugaya source
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*菅谷友亮 (Sugaya, Yusuke) [#r4783416] *菅谷友亮 (Sugaya, Yusuke) [#r4783416]
**経歴 [#w3fd3131] **経歴 [#w3fd3131]
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2011年3月 北海道教育大学教育学部 教員養成課程 英語教育専攻 卒業 2011年3月 北海道教育大学教育学部 教員養成課程 英語教育専攻 卒業
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Langacker (2008など)では、形容詞の特徴付けに「非時間性」「スケール」「ドメイン」「中間的存在」を含む。それに関わって、本論では結合性・スケール性(・時間性)に関して、それぞれに関連する先行研究を紹介しつつ、批判的検討をして、独自に記述・分析し、必要に応じて下位分類を行う。 Langacker (2008など)では、形容詞の特徴付けに「非時間性」「スケール」「ドメイン」「中間的存在」を含む。それに関わって、本論では結合性・スケール性(・時間性)に関して、それぞれに関連する先行研究を紹介しつつ、批判的検討をして、独自に記述・分析し、必要に応じて下位分類を行う。
-6&font(u){月21日 言語フォーラム「スケールの意味解釈のための語用論的基盤と認知的基盤ー形容詞の下位構造の精緻化に向けてー」};+⑦ &font(u){6月21日 言語フォーラム「スケールの意味解釈のための語用論的基盤と認知的基盤ー形容詞の下位構造の精緻化に向けてー」};
形容詞への範疇下の異質性の要因を、スケール性のあり方を基準にして見出す。大きく(非)スケール解釈の選択の問題、スケールの対比と非対称性の問題があり、Sapir (1944)を援用しつつ、Langacker (1987など)のdomainの概念を基礎とし、スケール解釈におけるdomainの競合と高次化のしかたが、それぞれの違いの背景にあると考える。 形容詞への範疇下の異質性の要因を、スケール性のあり方を基準にして見出す。大きく(非)スケール解釈の選択の問題、スケールの対比と非対称性の問題があり、Sapir (1944)を援用しつつ、Langacker (1987など)のdomainの概念を基礎とし、スケール解釈におけるdomainの競合と高次化のしかたが、それぞれの違いの背景にあると考える。
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形容詞カテゴリーを通言語的に議論している先行研究を概観し、それらがそれぞれ別々の観点から全く異なる形容詞の普遍的なあり方を提案していることを指摘する。そして、本研究において先行研究の目標を共有しつつ、どのような方法論を用いるべきかを検討する。結論として、意味的基準を立てて、語用論的な言語使用のレベルからボトムアップ的に順次議論し、類型論のレベルまで到達させることが必要である、と考える。本発表ではさらに、スケール性の観点から具体的に示す。 形容詞カテゴリーを通言語的に議論している先行研究を概観し、それらがそれぞれ別々の観点から全く異なる形容詞の普遍的なあり方を提案していることを指摘する。そして、本研究において先行研究の目標を共有しつつ、どのような方法論を用いるべきかを検討する。結論として、意味的基準を立てて、語用論的な言語使用のレベルからボトムアップ的に順次議論し、類型論のレベルまで到達させることが必要である、と考える。本発表ではさらに、スケール性の観点から具体的に示す。
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 +⑮ &font(u){2014年1月30日 言語フォーラム「形容詞のスケール性に関する語彙情報ー「長い」を事例としてー」};
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 +形容詞の語彙情報を明らかにするため、スケール性に関わる意味・機能を分ける8つのパラメターを設定し、コーパスからランダムに抜き出した事例をそのパラメターで分けて分析する。今回は、日本語形容詞「長い」の事例を分析し、それぞれのパラメターで分けられた数を計算して、レキシコンとしてどのような情報が含まれているかを明らかにした。
**研究論文 [#n2d1e8e1] **研究論文 [#n2d1e8e1]


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