投稿者 ‘永井 宥之’ のアーカイブ
認知言語学系研究室のイベント案内

12月14日 言語フォーラム

日時:12月14日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室

・第一発表
発表者:春日悠生(谷口研M2)
タイトル:意味地図モデルによる日本語文末詞の用法記述
キーワード:文末詞、意味地図モデル、ヨ、ネ、ノダ
備考:従来、日本語の終助詞や文末詞はヨやネなどの形式ごとに意味や用法が記述されることが多かったが、それだけでは異なる文末詞どうしの類似点や相違点を比較することが難しい。本発表では、Haspelmath (2003) や Croft (2003) で提唱されている意味地図モデル (semantic map model) を援用して発話の分類を行い、文末詞どうしの使用場面の異なりを可視化することを試みる。

・第二発表
発表者:岡久太郎(谷口研D2)
タイトル:非字義的意味の理解過程
キーワード:非字義的意味、修辞表現、非慣習的表現、イメージ・スキーマ、認知ドメイン、フレーム、メンタルスペース
備考:言語表現の非字義的意味については、文学、言語学、心理学といった様々な分野においてこれまで研究が進められてきた。本発表では、Gibbs and Colston (2012) の3章とKövecses (2017) “Levels of metaphor”のレビューを中心に、非字義的意味理解に対する認知言語学における最新の理論的考察と心理学において蓄積されてきた実験的検討がどの程度整合するものであるかを議論する。

12月7日 言語フォーラム

日時:12月7日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室

・第一発表
発表者:田丸歩実(谷口研D3)
タイトル:メタファーを数えるということ
キーワード:MIPVU、メタファーの同定、レジスター、コーパス
備考:Steen et al. (2010) A Method for Linguistic Metaphor Identificationの書評をします。メタファー的語彙を同定する際の方法論、MIPVU(Metaphor Identification Procedure VU University Amsterdam)を概観し、その問題点を検討します。あるテクスト/レジスターにおけるメタファーを数えることで、何が明らかにされるのか、そもそも語という単位でメタファーを数えられるのか、今後この方法論を用いることでどのような進展が望めるのかといったことを考えていきたいと思います。

・第二発表
発表者:井上優大(谷口研M2)
タイトル:アクセス・活性化モデルと情報構造
キーワード:認知文法、情報構造、主題、焦点、注意枠
備考:Langacker (2012) は、注意枠(attentional frame)単位で概念構造へ順次アクセスしていくことで、目的となる内容を聞き手に伝えることを達成すると述べている。本発表では、注意枠を指示的注意枠と関係的注意枠に二分することを提案する。

11月30日 言語フォーラム

日時:11月30日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室

・第一発表

発表者:神原一帆(谷口研M2)
タイトル「名詞の詳述性に関する一考察」
キーワード:意味関係,上下関係,Taxonymy,形式概念分析,Sketch Engine
備考:(修士論文に向けての発表になります)“X is a kind (type) of Y”という統語テストによって同定される分類語間がどのような統語環境を持つのかを BNC のデータを用いて検討する.

11月16日 言語フォーラム

日時:11月16日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室

・第一発表

発表者:田丸歩実(谷口研D3)
タイトル:刻々と近づく夜明け、野に山に次から次へと訪れる秋
キーワード:時間メタファー、春が{近づく/来る}、副詞との共起、時間経過 vs 環境変化
備考:Metaphor Festival ‘17で発表した内容です。空間移動によって時間を表すメタファーは、移動主体が時間なのか人間なのかという観点で論じられてきました。さらに言語的には時間が移動しているかのように表されている場合でも、実際には人間の移動の主観的見えではないかと指摘されることもあります。今回は、大神(2017)の議論をベースにして、「春が近づく」などの接近型メタファーと「春が来た」などの来訪型メタファーを比較し、後者は時間メタファーではなく変化メタファーの下位カテゴリーではないかということを提案したいと思います。

11月9日 言語フォーラム

日時:11月9日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室

・第一発表

発表者:井上優大(谷口研M2)
タイトル:認知文法における語用論的関係
キーワード:認知文法、主題、焦点
備考:認知文法における主題・焦点は、Lambrecht (1994) の語用論的特性(pragmatic property)と語用論的関係(pragmatic relation)の区分でいえば、前者から特徴づけられている。これを語用論的関係という観点から捉え直すことを試みる。