日時:7月13日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
タイトル:連体修飾節における道具目的語構文の容認性
発表者:冨岡 侑央 (谷口研 D1)
キーワード:認知文法, 構文交替, 参照点, 連体修飾節
概要:日本語における道具目的語構文は連体修飾節において容認されやすいことが指摘されている。本研究では道具名詞が被修飾名詞の参照点として機能していると主張し、このことによる道具名詞の際立ちの高さが道具目的語構文の容認性に影響を与えていると分析する。
日時:7月13日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
タイトル:連体修飾節における道具目的語構文の容認性
発表者:冨岡 侑央 (谷口研 D1)
キーワード:認知文法, 構文交替, 参照点, 連体修飾節
概要:日本語における道具目的語構文は連体修飾節において容認されやすいことが指摘されている。本研究では道具名詞が被修飾名詞の参照点として機能していると主張し、このことによる道具名詞の際立ちの高さが道具目的語構文の容認性に影響を与えていると分析する。
タイトル:NP as it is known表現の諸特徴について
発表者:佐藤 嘉晃 (谷口研 D3)
キーワード:as, NP as we know it、情報構造、構成素、 構文
概要:英語にはthe world as we know itのようなas節が能動態である例(以降、NP as we know it 表現類)に加えて、as節が受動態となっているthe truce village as it’s knownのような例(以降、NP as it is known表現類)が存在する。一見したところ態以外は同じ表現に見え、その振る舞いも似通ったものであることが期待されるが事実はそうではない。本発表では両者の共通点と相違点を探りながらNP as it is known 表現類の諸特徴を明らかにしていく。具体的には統語的側面に関して、NP as 節で一つの統語的構成素を構成しているか否か、また特定の事態と顕著な結びつきがあるか否か、そしてこれら表現が使用されている文以降の文章で対応する表現が何らかの形で顕在的に再びどの程度の割合で出現しているのかという三点に焦点を当てて議論と考察を進めていく。
タイトル:Seeing, Looking型分詞構文の事態分化
発表者:樫本 拳斗 (谷口研 M1)
キーワード:語彙アスペクト、語彙意味論
概要:英語分詞構文において知覚を表す動詞look と see が分詞構文の分詞句に生起する際に,Looking 型分詞構文の方がSeeing型分詞構文に比べて頻度が高くなる.本発表ではこの頻度の差が起きる原因を以下の3つの語彙的な観点から考察を行う.
①共起する要素(補部となる目的語と前置詞句,そして副詞を中心に)
②語彙構造(知覚・認識を表す際の意味構造と統語的違い)
③語彙アスペクト
タイトル:人名の普通名詞化について
発表者:角出 凱紀 (谷口研 D2)
キーワード:メトニミー, ファセット, 構文文法, 語彙意味論
概要:従来の特定の人物を指示するのみとされる人名であるが、しばしば普通名詞のように扱われ 、(1) 「~という人」; (2)「~のような人」(e.g. I want to be an Einstein.) : (3)「~による作品」(e.g. I bought a Picasso.)といったように解釈されることがある。本発表では、件の現象に対して、メトニミーとファセット及び構文が与える影響といった観点から分析と考察を試みる。
タイトル:漢語サ変動詞「感染する」の多義性の検討-共起関係および格体制を中心に-
発表者:白石 暖哉 (谷口研 M1)
キーワード:漢語サ変動詞、コーパス、多義性、意味拡張、捉え方、行為連鎖
概要:漢語「感染」およびそのサ変動詞「感染する」について、従来の辞書では「ヒトがウイルス/病気に感染する」という構文が掲載されるのみで、実際には「ウイルスがヒトに感染する」という構文が無視できない程度に観察される言語事実を反映していない。本研究の目的は、動詞「感染する」の包括的な意味記述を行うところにあり、上記の構文の差異は「捉え方(construal)」が関わる異義だとして、メタファー・メトニミー的意味拡張がもたらす多義的異義とは区別し、認知文法の行為連鎖を取り入れた分析を行う。この目的のもと、現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)を用いて「感染する」が出現する用例を収集し、共起関係や格体制を分析するのと同時に、「感染する」の他動性、さらには現れるヴォイスや格体制といった統語的特徴も調査する。
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