カテゴリー ‘Forum’ のアーカイブ
認知言語学系研究室のイベント案内

8月31日 自主ゼミ

日時:8月31日(木)13:00-
場所:総合人間学部棟1107号室

・第一発表
発表者:酒井啓史(谷口研M1)
タイトル: 英語の動詞teachに関する一考察
キーワード: teach,百科事典的知識,構文
備考:
  英語の動詞teachが構文形X teach Y Z / Z to Y,X’s experience teach Y Z / Z to Y (X=人,Y=人,Z=無生物) 使われたとき,XとYの人称が一致している場合と一致していない場合では,母語話者はともに適格で,両者に容認性で違いはないと判断する。一方コーパスを調べてみると,それぞれの場合では,頻度差に大きな開きがみられ,母語話者の実際の言語使用が異なるということがわかる。
  本稿では,構文形X teach Y Z / Z to Y,X’s experience teach Y Z / Z to Y (X=人,Y=人,Z=無生物) のXとYの人称が一致したとき,あるいは一致していないときで母語話者の言語使用が異なることを示し,その由来が我々の日常経験や常識 (いわゆる百科事典的知識) によるものであると主張する。

・第二発表
発表者:佐藤嘉晃(谷口研M1)
タイトル:スキーマから見るasの意味論ー接続詞asを中心にー
キーワード:プロトタイプ、スキーマ、プロファイル、動詞、類似性
備考:asの多義性を接続詞asにその焦点を絞り、asのスキーマとLangacker(1987)の品詞観をもとにasの多義性の有機的かつ一貫的説明を試みる。
(9月に行われる日本認知言語学会のポスター発表の練習です)

7月13日 言語フォーラム

日時:7月13日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室
・第一発表
発表者:西村 綾夏(谷口研D1)・黒田 一平(龍谷大学/京都ノートルダム女子大学 非常勤講師)
タイトル:書き言葉の感情表現 —インターネットスラングに見られる「笑い」—
キーワード:「笑う」という行為には、ユーモラスな事態に対する反応だけでなく、対人関係の調節を目的としたものも存在する(e.g. 会話のチャンネルをつなぐための「笑い」)。話し言葉においては「笑い」は基本的に自発的・非意図的な行為であるが、書き言葉においてはどちらの種類の「笑い」も選択的・意図的に表される。そこで本研究では「2ちゃんねる」や「LINE」などの近年のネット上でみられる「笑い」を表す表現を採取し、会話分析の観点から話し言葉の「笑い」を分析した早川(2000)の分類との対比を試みる。さらに、それぞれの「笑い」を『発話事態モデル』(岡本 2010)におけるどの側面に焦点を当てたものかという観点から考察する。

6月29日 言語フォーラム

日時:6月29日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室
・第一発表
発表者: 岡久 太郎 (谷口研D2)
タイトル: Multimodal constructions that are easy to use, difficult to understand
キーワード: multimodal construction, gesture, disambiguation, syntactic ambiguity
備考: 7月に行われる国際認知言語学会 (ICLC) の練習です。発表、議論は全て英語で行います。
・第二発表
発表者:井上 拓也(谷口研D2)
タイトル:“Place” in the Ainu language: a View from Reference Point Structure and Affordance
キーワード:Affordance theory, Ainu language, place name, reference point structure, spatial expressions
備考:7月に行われる国際認知言語学会 (ICLC) の練習(ポスター発表)です。発表、議論は全て英語で行います。

6月22日 言語フォーラム

日時:6月22日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室
・第一発表
発表者:井上優大 (谷口研M2)・春日悠生 (谷口研M2)・神原一帆 (谷口研M2)・佐藤雅也 (谷口研M2)・田中悠介 (谷口研M2)
タイトル:俺の言語観がこんなに科学的なわけがない
キーワード:科学、方法論
備考:現代の言語学では科学的であることが求められたり、良しとされることが多いが、その際の「科学」は人によって相当に異なる用いられ方をしている。本発表では、一般的な「科学」観と、言語学が科学をどう捉えてきたかを概観し、言語学が「科学」とどう向き合うべきかを検討する。

6月15日 言語フォーラム

日時:6月15日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室
・第一発表
発表者:永井宥之(谷口研D1)
タイトル:「-た」の情報源と長期記憶
キーワード:長期記憶、ムードの「-た」、エビデンシャリティ、ミラティビティ
備考:日本語の動詞「-た」形には、過去や完了というテンス・アスペクト的な用法だけでなく、いわゆる「発見」や「想起」といったムード的な用法の存在が指摘されている。本発表ではこの「-た」について、話し手がどのような情報をもとに文を述べるかというエビデンシャリティの観点から考察を加える。
・第二発表
発表者:井上拓也(谷口研D2)
タイトル:アイヌ語沙流方言の場所表現における「場所名詞」に関する研究
キーワード:アイヌ語沙流方言,アイヌ語口承文芸コーパス,場所名詞,参照点構造
備考:アイヌ語の文法的制約である「場所表現 (中川 1984)」で現れる「場所名詞(位置名詞を伴わずに格助詞を後置している名詞)」について,ウェブ上で公開されている「アイヌ語口承文芸コーパス」(アイヌ語沙流方言)から場所名詞を収集し,形態的な特徴に基づいてそれらを3つに分類する.場所名詞のいずれの場合も他の概念との依存関係をその概念構造の中に有していることを論じた後,結論として位置名詞を伴う名詞句と同じ対立関係あるいは参照点構造(Langacker 1993)を概念構造として共有することを主張する.(日本言語学会第154回大会での口頭発表の練習です.)