認知言語学系研究室のイベント案内

4月20日 言語フォーラム

日時:4月20日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室
・第一発表
発表者:鳥越地子(谷口研究室M1)
タイトル:日本語補助動詞テシマウと英語get受動文における話者の感情表出
キーワード:アスペクト、語用論的意味、感情表出、NSM
備考:日本語の補助動詞「-てしまう」は話者の「残念さ」や「後悔」といった話者の感情を含意し、英語のget受動文が類似した含意を持つことがあると指摘されている。両形式の類似した感情的意味の基盤として先行研究では共通のアスペクト的性質が指摘されているが、本論では感情的意味の派生をさらに詳しく検討するとともに両形式の相違点についても検討した。具体的にはget受動文の感情的意味は主語参与者の「利益性・被害性」及び「責任性」という語用論的含意によるところが大きいのではないかと指摘した。さらに、両形式の感情的意味のNatural Semantic Metalanguage (NSM)によるexplicationを試みた。
・第二発表
発表者:酒井啓史(谷口研究室M1)
タイトル:tell / say + NP (+to-)の意味論
キーワード:認知言語学,語法研究,発話動詞,tell,say,百科事典的知識
備考:本稿では,発話動詞tellとsayに後続する名詞句の対立について考察する。ある種の名詞句には,tellには後続しうるがsayには後続しえない名詞句,逆にsayには後続しうるがtellには後続しえない名詞句がある。
(1)   a.     John told the truth (to Mary).
b.  ? John said the truth (to Mary).
(2)   a.     John said a word (to Mary).
b.  * John told a word (to Mary).
本稿では,発話動詞tellとsayを用いた構文形,tell + X (+ to -)とsay + X (+ to -)は事象の連鎖の段階にそれぞれ違いが見られることを示し,変数Xにある種の名詞句を代入したとき,それぞれの構文形が持つ意味と代入した名詞句の意味,日常経験・常識 (百科事典的知識 cf. Taylor (2003: 84-100)) の整合性の度合いによって,(1)(2)のように後続しうる名詞句に違いが生じることを主張する。

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