認知言語学系研究室のイベント案内

1月24日 言語フォーラム

日時:1月24日(木)13:00~
場所:総合人間学部棟 1107号室
・第一発表
発表者:関根雅晴(谷口研究室 M2)
タイトル:北海道方言 ”V-(r)asar- 構文” の意味と形式
キーワード:北海道方言、V-(r)asar- 構文、認知文法、行為連鎖
概要:本研究は、北海道方言における V-(r)asar- 構文について、認知文法の理論的枠組みを援用し分析を行ったものである。当該構文の従来研究では、他動詞から自動詞を派生させる「逆使役」としての側面に重きが置かれており、自動詞派生のラサル構文に関しては周辺的な事例としてほとんど扱われてこなかった。そこで本研究では、他動詞型のラサル構文を、因果的事態における結果事象をプロファイルするものとして特徴づけた氏家 (2016) を踏まえた上で、自動詞型のラサル構文を、外的な要因が作用することにより生じた事態における、変化状態をプロファイルする構文であると特徴づけた。さらに、上述の特徴づけを踏まえ、早津 (2016) による動詞分類を導入し、当該構文に用いられうる自動詞・他動詞について、その意味的特徴および生産性について検討を行った。そして、他動詞型と自動詞型の各々について複数の下位構文を設定するとともに、属性叙述をあらわす派生的な構文を認めることで、従来分類よりも詳細に捉えられることを示す。さらに、テンス・アスペクトとの関連からも当該構文を分析した。

 

・第二発表
発表者:佐藤嘉晃(谷口研究室 M2)
タイトル:従属接続詞asの多義構造ー共時的かつ通時的視点からー
キーワード:多義語、従属接続詞、as、認知文法、意味変化、歴史言語学
概要:英語の従属接続詞asは「様態」や「時」そして「理由」など、この他にも多くの用法を表すことができる、非常に多義的な語であることが一般に知られている。このような複雑な多義性のため、これまでの先行研究 (cf. 花崎 (2010)、河原 (2010))では従属接続詞asに対し、一貫的かつ適切な分析が与えられておらず、さらに用法間の意味的繋がりも不明瞭なままである。従って本研究では、従属接続詞asの多義性に対する一貫的な分析を認知文法のアプローチから(e.g. ドメイン、スコープなどの理論構築物を用いて)共時的に試み、また用法間の意味的繋がりの詳細を通時的に辿ることによって、それらの緊密なつながりを明らかにする。

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