認知言語学系研究室のイベント案内

11月11日 フォーラム

・発表者: 清水京香 (同志社大学大学院文学研究科 英文学・英語学専攻)
・タイトル:have it that構文の構文化における主観化について
・要旨:have it that構文 (HITC) とは、Rumor has it that she is getting marriedのような構文のことを指し、主語名詞句に情報源を取り、引用・伝聞の意味を持つとされる (五十嵐・本多, 2014; 河野, 2020)。先行研究では、HITCが具体的な人物の発言などの特定性の高い情報源ではなく、rumorに代表されるような特定性の低い情報源を主語名詞句として好む傾向が観察されている。また、評言節・語用論標識として用いられることも指摘されている。しかし、これらの現代英語に見られるHITCの特徴が、どのように成立したのかについては、先行研究において十分に議論されているとは言い難い。そこで本発表では、これらの特徴が成立した背景をTraugott (1989, 1995など) の「主観化」という概念を用いて説明する。

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