認知言語学系研究室のイベント案内

4月28日 フォーラム

日時:4月28日(木)15:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室/Zoom開催
(参加希望の方はtaniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )
タイトル:「容器のメタファー」における〈内容物〉の具体性と〈容器〉の可視性:あふれる、こぼれる、overflow、spillの分析 

発表者:新治 柚季(谷口研M1)

キーワード:容器のメタファー、水のメタファー、境界、場所格交替
概要:水の漏出という類似した状況を示す2動詞に関して、「{涙/喜び}があふれる」、「{涙/?喜び}がこぼれる」といった制約がある。また大石 (2010) では、場所格交替における制約「喜びが胸にあふれていた」、「?胸が喜びであふれていた」が指摘された。本発表の目的は、こういった制限について、Lakoff and Johnson (1980) が提唱した容器のメタファーの知見を援用して説明することにある。実際、従来の容器のメタファー研究には、〈内容物〉同士のメタファーばかりに注目したものが多い。一方で、本発表では〈容器〉自体にフォーカスを当て、「可視性」という基準でそれらを詳細に分類したうえで用例を吟味した。この調査のもと、発表者は〈内容物〉の具体性と〈容器〉の可視性との組み合わせが、〈内容物〉の選択に影響を及ぼしているのではないかと考察する。

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