- 日時:6月29日(土)13:30〜
- 場所:総合人間学部棟 1107号室
- 第一発表
- 発表者:木山 直毅(大阪大学大学院生)、濱上桂菜 (大阪大学大学院生)
- 備考:本発表は、一般的に「理由・原因」を表すとされる接続詞を考察する。その際、日本語・英語・フランス語の3言語に適用可能なモデルを構築することを目指す。これまでbecauseやsinceなどの接続詞はSweetser(1990) やKanetani (2007)が体系的に分析しているが、それは通言語的に適用可能な分析手法ではなかった。そこで本発表は先行研究の不足・問題点を指摘し、新たな分析の可能性を示す。
- 第二発表
- タイトル:物語における視点と言語表現
―指示詞、話法、登場人物の指示に着目して―
- 備考:本研究の目的は、これまでの「視点」に関する議論をもとに、本研究における「視点」を定義し、それがどのように言語表現に表れているかを明らかにすることです。本研究では、字のない絵本 ‘Frog, where are you?’ (Mayer 1969) を使用した物語産出のデータ (松本曜2003-2004) を用います。特に、指示詞と話法、登場人物の扱いについて着目し、分析しました。得られた結果をもとに、語り手の取る「視点」と言語表現の関係について考察します。(さらに、余力があれば、語りの発達にも言及します(仮))。次に、異なる条件で得た書き言葉による産出の事例(一例)を用い、再検討を行います。最後に、今後の課題について論じます。
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