ようこそ、京都大学大学院 人間・環境学研究科 認知言語学系研究室へ。

当研究室では、「言語は人間の身体化された認知能力と運用能力に深く根差した存在である」という認知言語学的な視点から、言葉と言葉の背後に存在する認知のメカニズムの解明を目指しています。

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○ お問い合わせについて:
平時、研究室の運営のために用いておりますメールアドレス  taniguchi.info_at_gmail.com (_at_ → @)  へ宛てられたものは、世話係および渉外係を担当する当研究室の院生が閲覧・対応しております。
教員(谷口一美教授)との直接のコンタクトを希望される方は、人間・環境学研究科のホームページ記載の 教員紹介ページ をご参照ください。

※2024年4月にサイトをリニューアルしました。

今後の予定

京都言語学コロキアム(KLC)

日時:12月7日(土)13:00〜15:00
場所:総合人間学部棟 1107 号室および Zoom
(参加を希望される方は taniguchi.info@gmail.com までご連絡下さい)
発表者: 大田垣仁 先生(近畿大学)
タイトル:コア・モデル比較からみる名詞句に生じる換喩《metonymy》の基礎づけ
キーワード:コネクター、指示の転換と連想
概要:本発表では、名詞句に生じる換喩(メトニミー、metonymy)の成立メカニズムを明らかにするため、先行研究からコア・モデルを抽出し、それらを分析する。コア・モデルとは、問題となる現象について根幹的な説明を与える理論的な枠組みである。Langackerのアクティブゾーンや参照点構造モデル、Croftのドメインモデルといった広く知られた理論に加え、近年のコア・モデルの特徴や「トレンド」についても紹介する。

抽出したモデル間の共通点およびモデル固有の特性を概観し、近年の分析がドメインやフレームの概念を基盤とすることを指摘する。その結果、名詞句レベルにおいて異なる次元の隣接性認知が換喩として取り込まれつつある現状を論じる。

これに対し、本発表ではFauconnierのメンタル・スペース理論を基盤に、名詞句に生じる換喩現象に内在するプリミティブなレベルでの違いを明らかにすることを目指す。この違いは、従来一括されてきたメトニミーの中にも潜在的な差異が存在することを示唆している。

12月5日 フォーラム

日時:12月5日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
(参加を希望される方は taniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )
タイトル:メトニミーとしての構文交替:動詞と構文の意味の相互調整
キーワード:構文交替、メトニミー、構文文法、ドメインマトリクス
発表者:冨岡侑央(谷口研D2)
概要:本研究では壁塗り交替に代表されるような格体制の交替現象が広義のメトニミーに属すると主張する。壁塗り交替などの構文交替を起こす動詞は、その意味に状態変化ドメイ ンと移動ドメインを含んでおり、そのいずれかが構文(格パターン)の意味との相互調整 を経て焦点化される。これには動詞と項の間で意味の調整が行われるメトニミーと同様の原理が働いている。またこうした相互調整のプロセスを論じるために、構文交替に関わる動詞、構文の意味構造についても認知言語学的な意味観に基づいて考察する。

12月7日 KLC

日時:12月7日(土)13:00〜15:00
場所:総合人間学部棟 1107 号室および Zoom
(参加を希望される方は taniguchi.info@gmail.com までご連絡下さい)
発表者: 大田垣仁 先生(近畿大学)
タイトル:コア・モデル比較からみる名詞句に生じる換喩《metonymy》の基礎づけ
キーワード:コネクター、指示の転換と連想
*詳細は追ってご連絡いたします。

11月28日 フォーラム

日時:11月28日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
(参加を希望される方は taniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )
タイトル:構文文法と語彙意味論の統合について考える -look in somebody’s eye / look somebody in the eyeとの比較を通して-
発表者:樫本拳斗(谷口研M2)
概要:ある構文が認可される(表現として文法的である・使用される)条件を探るうえで,下位レベルの表現を分析することの重要性について論じられてきた (cf. Iwata 2006, Iwata 2008, Iwata 2020, 岩田 2021)。本発表では,「ある要素が当該の構文に生起可能な要因は下位レベルの表現を分析することで明らかになる」という主張の妥当性をより強化することを主な目的とする。語彙規則を仮定するアプローチ では派生を仮定している。派生を仮定する場合,「何を基本形とするのか」,「派生した結果,動詞が選択していない項が生起するのはなぜか」という問題が生じる。構文アプローチでは,動詞の意味的・統語的特徴は構文と融合することで,動詞が選択されない項が当該の表現の中で生起したり,統語的特性が変化するとしている (Goldberg 1995: 52-56) が,語の特性について詳細に分析しなければ過剰一般化問題が生じる原因となる。これらの問題を解決するため,語の特徴を分析する語彙意味論と,ある表現に関する知識について段階的な抽象度で分析する構文アプローチを統合することで,「ある表現が認可される条件」を詳細に検討できると考える。本発表では,上記の枠組みを用いて,S look somebody in the eye という表現を分析対象とする。具体的には,Levin, Rapport Hovavらによる動詞の2分類「様態動詞・結果動詞」,及び項構造構文が表す事象の因果連鎖の観点から分析を行う。そして,S look somebody in the eye という表現は,S {touch/pat/slap} somebody {in/on} the Body-Part. のスキーマ的意味である「ある行為を手段として意図伝達を目的とする 」という意味と合致することを主張する。

11月21日 フォーラム

日時:11月21日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom

(参加を希望される方は taniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )

タイトル:現代日本語における文末表現「V ヨウニ」が表す「命令」と「祈願」

発表者:白石暖哉(谷口研M2)

タイトル:引用としてのハッシュタグ:SNS からオフライン広告・広報物まで

発表者:山崎由佳(谷口研D2)

タイトル:メトニミーにおけるソースとターゲットの照応可能性
発表者:冨岡侑央(谷口研D2)

※語用論学会の口頭発表に向けた練習を行います。

京都言語学コロキアム(KLC)

◆ 京都言語学コロキアム (KLC)

今年度は諸事情により11月のKLCを12月7日(土)に開催する運びとなりました。

大田垣仁先生(近畿大学)をお招きし、発表していただきます。変則的な開催にはなりますが、ご興味のある方は是非ご参加下さい。

*詳細は追ってご連絡いたします。

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