8月8日 自主ゼミ
※前回のLINGO-STAR通信(第19号)から変更点がございます。ご注意ください。
◆ 自主ゼミ
◇ 次回の自主ゼミ
諸事情により8月8日の自主ゼミはお休みになります。
ようこそ、京都大学大学院 人間・環境学研究科 認知言語学系研究室へ。
当研究室では、「言語は人間の身体化された認知能力と運用能力に深く根差した存在である」という認知言語学的な視点から、言葉と言葉の背後に存在する認知のメカニズムの解明を目指しています。
研究室の情報については、左のメニューからアクセスしてください。
○ お問い合わせについて:
平時、研究室の運営のために用いておりますメールアドレス taniguchi.info_at_gmail.com (_at_ → @) へ宛てられたものは、世話係および渉外係を担当する当研究室の院生が閲覧・対応しております。
教員(谷口一美教授)との直接のコンタクトを希望される方は、人間・環境学研究科のホームページ記載の 教員紹介ページ をご参照ください。
※2024年4月にサイトをリニューアルしました。
※前回のLINGO-STAR通信(第19号)から変更点がございます。ご注意ください。
◆ 自主ゼミ
◇ 次回の自主ゼミ
諸事情により8月8日の自主ゼミはお休みになります。
日時:7月25日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
(参加を希望される方は taniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )
書評:Colleman, Timothy. 2010. The benefactive semantic potential of ‘causes reception’ constructions: A case study of English, German, French, and Dutch. In Fernando Zúñiga and Seppo Kittilä (eds.), Benefactives and Malefactives: Typological perspective and case studies, pp.219-243. John Benjamins.
発表者:関太壱(谷口研M2)
キーワード:beneficiary, maleficiary, ditransitive constructions, double object construction
概要:上記論文のレビューを行う。
*今回より夏季休業の間は自主ゼミ形式での開催となります。
日時:7月18日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
タイトル:「加藤安彦携帯メイルコーパス」における絵文字の位置(仮)
発表者:山崎由佳(谷口研D2)
キーワード:絵文字, コーパス, デジタル・コミュニケーション
概要:「加藤安彦ケータイメイルコーパス」における携帯メイル上の絵文字の登場位置と使用傾向を分析する。(本発表は、「言語資源ワークショップ2024」に向けたものである)
日時:7月11日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
(参加を希望される方は taniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )
書評1:Yuasa, Etsuyo. 2021. Constructionalization of Japanese koto imperatives. In Martin Hilpert, Bert Cappelle, and Ilse Depraetere (eds.), Modality and Diachronic Construction Grammar, 219-246. John Benjamins.
発表者:白石暖哉(谷口研M2)
キーワード:日本語, 構文化, 命令法, 節構造, 中断節
概要:上記論文のレビューを行う。
書評2:Haspelmath, Martin. 2023. On what a construction is. Constructions. 15(1).
発表者:樫本拳斗(谷口研M2)
キーワード:construction grammar, lexicon, inventorium, morphology, syntax
概要:上記論文のレビューを行う。
日時:6月27日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
(参加を希望される方は taniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )
タイトル: NP V NP NP構文における同形異義衝突の回避と同形異義の保持についてー通時的発展を通してー
発表者:関太壱(谷口研M2)
キーワード: NP V NP NP構文, 二重目的語構文, 同形異義構文(homostructions), 同形異義衝突(homonymic clash), 通時的構文文法
概要: 二重目的語構文の共時的な構文ネットワークは年岡(2008, 2014)によって包括的に詳述されている。しかしながら、通時的に観察すると、NPX V NPY NPZ構文の中には二重目的語構文とは別の起源を持つ構文が存在する。つまり、これらは偶然同じ形式を持つようになった同形異義構文(homostructions)であると考えることができる。さらに、この同形異義構文の中には、現代英語に至るまで保持され続けてきた構文(e.g., NPX cost NPY NPZ)と消失してしまった構文(e.g., NPX deprive NPY NPZ)がある。そこで本研究の目的は、従来意味的条件が主な要因とされてきた同音異義衝突の回避に関して、NPX V NPY NPZ構文における同形異義衝突の回避と同形異義の保持を通して、意味的条件以外の要因を構文文法の枠組みで考察するところにある。
日時:6月20日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
(参加を希望される方は taniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )
タイトル: 認知言語学的視点を取り入れた補部選択の指導法の検討
発表者:瀬戸口彩花(谷口研M2)
キーワード: 補部選択, 意思性(volition), 外国語教育
概要: 本発表の目的は、発表者の考えるto不定詞・動名詞補部のイメージが英語学習者にとって理解可能か、多様な意味範疇をどの程度捉えられているのかを検討することである。これまで、外国語教育の分野では、to不定詞・動名詞の使い分けに関して、リスト学習や、未来志向と過去志向(または現在)という意味的な差に言及する指導が中心に行われてきた。一方で、先行研究において、これらの指導法における用法説明の不十分さ(佐藤, 2011)が指摘されている。近年では、認知言語学的な視点を取り入れ、意味的なコアに焦点を当てた指導(藤井, 2009)や多様な用法の段階的な意味の広がりに着目した指導(Kaleta, 2020)を行い、その効果を検証する研究も行われている。しかし、これらは依然として説明的な指導法であり、それぞれのグループの動詞と補部選択を結び付けるという暗記学習の領域からは抜け出せていない。本発表では、谷口(2005)や大槻(2014)行為連鎖モデルを応用し、to不定詞・動名詞の根幹的意味をイメージ(影像)を提案し、特に「潜在的・未来的な意図性」の存在に焦点を当てた指導法を提案する。
加えて、このような指導効果を測るためのテストの内容及び実施方法についても検討を行う。