7月29日 京都言語学コロキアム (KLC)
日時:7月29日(土)14:00〜16:00
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
(参加を希望される方はtaniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )
タイトル:構文文法と修辞技法:「構成の反復」の捉え直し
発表者:伊藤 薫 (九州大学)
キーワード:構文文法、レトリック、反復、複雑性、カテゴリー化・スキーマ化
概要:認知言語学ではメタファー、メトニミーをはじめとした修辞技法に関心が向けられているが、これらの他にも認知言語学の枠組みで捉えることのできる修辞技法は多い。構文文法では、表現間の同一性を捉えるために有用な構文と構成体 (construct)の区別、認可とスキーマ化の関係といった概念や、表現の頻度や使用文脈を考慮する使用基盤アプローチ (Usage-based approach)といった構成の反復を分析するのにふさわしい理論的基盤を備えている。本発表では、構成の反復に属する修辞技法や暗示引用を構文文法の立場から捉え直す試みを、実例や周辺分野の研究も踏まえつつ紹介する。
※明確な結論が出ている訳ではなく、研究プロジェクトの紹介といった位置づけの発表です。自由闊達な議論を期待しております。