6月20日 フォーラム

日時:6月20日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom

(参加を希望される方は taniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )

タイトル: 認知言語学的視点を取り入れた補部選択の指導法の検討
発表者:瀬戸口彩花(谷口研M2)
キーワード: 補部選択, 意思性(volition), 外国語教育
概要: 本発表の目的は、発表者の考えるto不定詞・動名詞補部のイメージが英語学習者にとって理解可能か、多様な意味範疇をどの程度捉えられているのかを検討することである。これまで、外国語教育の分野では、to不定詞・動名詞の使い分けに関して、リスト学習や、未来志向と過去志向(または現在)という意味的な差に言及する指導が中心に行われてきた。一方で、先行研究において、これらの指導法における用法説明の不十分さ(佐藤, 2011)が指摘されている。近年では、認知言語学的な視点を取り入れ、意味的なコアに焦点を当てた指導(藤井, 2009)や多様な用法の段階的な意味の広がりに着目した指導(Kaleta, 2020)を行い、その効果を検証する研究も行われている。しかし、これらは依然として説明的な指導法であり、それぞれのグループの動詞と補部選択を結び付けるという暗記学習の領域からは抜け出せていない。本発表では、谷口(2005)や大槻(2014)行為連鎖モデルを応用し、to不定詞・動名詞の根幹的意味をイメージ(影像)を提案し、特に「潜在的・未来的な意図性」の存在に焦点を当てた指導法を提案する。
加えて、このような指導効果を測るためのテストの内容及び実施方法についても検討を行う。

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