12月12日 フォーラム
日時:12月12日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom
タイトル:同形異義構文の消失と保持に関する一考察 -英語二重目的語構文を例に-
キーワード:(通時的)構文文法、同形異義構文、異構文、 二重目的語構文
発表者:関太壱(谷口研M2)
概要:現代英語の二重目的語構文(以下、DOC)は基本的に「 授与」に関連する事態のみを表すとされているが、 近代英語あたりまでは「授与」以外の事態(e.g.,「追放( banishment)」、「純粋な受益(pure benefaction)」、「奪取( dispossession)」など) を表すことも可能であったとされている。 先行研究ではこれらの意味を表すDOCが消失したのは「授与」 を表すDOCとの意味的衝突が原因とされている。しかし、 意味的衝突による説明では「請求」を表すDOC(e.g., NP cost NP NP) が現代英語まで保持されている事実を説明できないという問題が生 じる。本研究では、消失した「奪取」 を表すDOCと保持され続けている「請求」 を表すDOCを通して、 その消失および保持に関する意味的衝突以外の要因を異構文アプロ ーチを援用し考察するところにある。