12月19日 フォーラム

日時:12月19日(木)13:00〜
場所:総合人間学部棟 1107号室およびZoom

(参加を希望される方は taniguchi.info_at_gmail.com までご連絡下さい (_at_→@) )

タイトル:認知言語学を応用した英文法教育の可能性ーto不定詞・動名詞の指導を例としてー
キーワード:応用認知言語学、構文文法、to不定詞・動名詞補部
発表者:瀬戸口彩花(谷口研M2)

概要:近年、第二言語習得の分野において応用認知言語学というアプローチが提唱されている。Littlemore (2009) やTyler (2012) がその詳細について述べているように、認知言語学の言語観や理念を第二言語教育に生かそうとする試みである。応用認知言語学のアプローチは、イメージ・スキーマを用いた前置詞の多義性とその活用の指導(Tyler, 2010 や 谷口, 2005)に代表されるように、語彙の意味指導において特に研究が進んでいる。一方で、文法指導においてはそれほど研究が進んでいない。日本でも、国際化による共通語としての英語受容とともにコミュニケーション重視の英語教育が注目される中で、こうした認知言語的な理念を取り入れた指導法が導入されつつありイラスト英語辞典などで語の意味をイメージを通して感覚的に身に付けさせようとする試みが行われている。しかし、文法指導においては、流暢性に着目するあまりその意味や文法的な機能の指導がおろそかになってきていることは問題であるといえる。文法の意味や用法を正しく理解していなければ、スムーズなコミュニケーションにもつながらない。そこで本発表では、文法指導においても認知言語学的なイメージ・スキーマを用いた意味や文法機能の教授法が学習者の理解へ効果をもたらすのかについて検証する。今回は文法項目の中でもto不定詞と動名詞の意味及び用法に焦点を当て、高校生や大学生を対象とした実験結果からその効果を考察する。

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