研究会のご案内
【5月24日】デジタルコミュニケーション研究会 第1回スチューデントセッション(オンライン開催)
デジタルコミュニケーション研究会では、第1回研究会(オンライン開催)を2025年5月24日(土)に開催いたします。
概要を以下のとおりご案内いたしますので、皆さま奮ってご参加ください。
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研究会趣旨:
このイベントは、博士論文の執筆を控えておられるお二人の進捗を応援するとともに、学部生・修士の学生さんに「なるほど、博論の準備ってこうやればいいのか」というイメージをお伝えするものです。通常の研究会よりラフな雰囲気での実施を予定しております。いつもよりさらに、気軽な質問がしやすい会になりますので、お菓子など用意して楽しくご参加ください。
発表①
発表者:西山遥
発表タイトル:「社会的な意味の共同構築の分析に向けて:ソーシャルメディアの影響から」
発表要旨:
これまで言葉の意味変化については、通時的なレベルを対象に研究されてきた。しかし、言葉の意味は日常的に変化しうる。特にソーシャルメディアという環境では、個々のユーザーがパブリックな場に発信でき、更にその発信を他のユーザー大衆が観察・模倣・応用可能であるという特性から、個人の言語使用が社会集団における言語使用に影響を与え、言葉の急速な流行りや変化につながる。これまでCMCの分野では、省略語や絵文字など形式的な特徴を持つ要素やオンラインでの参与方法や機能などが注目されており、意味の研究は中心的ではなかった。そこで本研究では、ソーシャルメディアにおける言葉の意味の社会的共同構築に目を向け、話題になった投稿を契機として多数のユーザーがどう模倣・応用していくかという点から変化のメカニズムを明らかにすることを目的とする。瞬間的な意味変化の事例分析を通して、言葉の解釈の多様性や言語使用の創造性にも迫りたい。
発表②
発表者:岸田月穂
発表タイトル:配信者オンラインファンコミュニティにおける不調和に見られるスキーマの考察
発表要旨: 本研究は、SNS上で形成される配信者オンラインファンコミュニティの1つ(以下、対象ファンコミュニティ)
を「スピーチコミュニティ」(構成員が言語レパートリーや適切な言語使用に関する社会的規範を共有しているコミュニティ)と捉え、ファン活動に見られる「ディスコーダンス」の様相を明らかにするものである。ディスコーダンスとは、「言語コミュニケーションとそれに関わる社会文化的、記号的空間において、一致や調和がない状態」(武黒他,2018:7)である。対象ファンコミュニティにおけるディスコ―ダンスは、当事者間のいさかいから不特定多数を巻き込む炎上に至るまで、様々な規模に及んでいる。
本研究では、ディスコ―ダンス発生場面だけではなく、日常のファン活動の様子を観察し、対象ファンコミュニティに存在するスキーマ(特定の社会集団に暗黙の前提として共有された知識)を考察し、ディスコーダンス発生場面において指標されるコンテクストを特定することを目指す。
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日時:5月24日(土)13時〜(16時までの3時間、場合によっては延長30分)
タイムテーブル:
13:00〜13:10 開会の挨拶、発表者紹介
13:10〜13:40 発表①(西山さん)
13:40〜14:10 発表①質疑応答
14:10〜14:20 休憩
14:20〜14:50 発表②(岸田さん)
14:50〜15:20 発表②質疑応答
15:20〜16:00 全体質疑
※質問が多数寄せられた場合、16時30分まで延長する可能性があります。
会場:
オンライン(Zoom)
参加費用:
無料
参加申し込み:
以下の応募フォームより【5月22日(木)】までにお申し込みください。
前日(23日(金))までにZoomのURLをお送りいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdxnG1N0-qZt97TlVidP8V2ZgwEfxFe3h1_8TMaexp3v1OFYA/viewform?usp=dialog
問い合わせ先:
万が一、URLが届かないなどのトラブルがございましたら【cmmnctn.dgtl@gmail.com】までご連絡ください。そのほか、会へのお問い合わせも上記アドレスにて受け付けます。
備考:
研究会公式Webサイト
https://sites.google.com/view/cmc-circle
研究会公式コミュニティ(Discord)