Taishi Chika
連絡先
nanou7614[at]gmail.com
主な研究
複合名詞 (主に[名詞+名詞]型の一次複合語) の使用にまつわる言語的知識を中心に研究しています.フレーム意味論や構文形態論などの道具立てを援用しつつ,(i)前項-後項間の意味関係 (ii)階層的な構文的知識 (iii)比喩的用法 (e.g. blanket policy,iPhone難民) (iv)概念合成の心理プロセス (conceptual combination; Wisniewski 1997) (v)「NのN」構文との比較といったトピックを検討しています.
経歴
2013年 4月 大阪大学 外国語学部 スウェーデン語学科 入学
2018年 3月 同上 卒業
2018年 4月 京都大学大学院 人間・環境学研究科 言語科学講座 修士課程入学
2020年 3月 同上 修了
2020年 4月 京都大学大学院 人間・環境学研究科 言語科学講座 博士課程進学
2023年 9月 同上 指導認定退学
2021年 4月 日本学術振興会 特別研究員 (DC2)
2023年 9月 同上 終了
2023年 10月 京都大学大学院 情報学研究科 技術補佐員
教歴
2020年度~2023年度 摂南大学 非常勤講師 (英語)
2023年度~ 関西大学 非常勤講師 (英語)
2024年度~ 京都大学 非常勤講師 (英語)
2024年度~ 京都外国語大学 非常勤講師 (英語学・言語学)
2024年度~ 立命館大学 非常勤講師 (英語)
助成金等
2021年4月~2023年9月 日本学術振興会 特別研究員 (DC2)
2020年6月 日本学生支援機構 業績優秀者返還免除(修士課程貸与分半額)
学位論文
- 近大志. 2020.「『文字通り』の手続き的意味に関する考察」修士論文. 京都大学大学院 人間・環境学研究科.
- 近大志. 2018.「動詞övertalaの意味」卒業論文. 大阪大学外国語学部外国語学科.
研究論文
査読あり
- Kambara, Kazuho, Taishi Chika and Takahashi Norihisa. to appear. Quantifying the Degrees of Relationality: A Collostructional Approach. Proceedings of the 38th Pacific Asia Conference on Language, Information and Computation.
- Kambara, Kazuho, Taishi Chika and Takahashi Norihisa. 2024. Conflating Directional Association Measures ―A Case Study on NP Constructions―. Journal of Corpus-based Lexicology Studies Vol6. 95-110.
- Taishi Chika, Taro Okahisa, Takashi Kodama, Yin Jou Huang, Yugo Murawaki and Sadao Kurohashi. 2024. Domain Transferable Semantic Frames for Technical Interview Dialogues. Proceedings of LREC-COLING 2024. 5299-5308.
- Kambara, Kazuho and Chika Taishi. 2023. Toward a corpus-based identification of nominal relationality and uniqueness: A constructionist approach. Proceedings of the 37th Pacific Asia Conference on Language, Information and Computation: 661-669.
査読なし
- 近大志. 2022.「複合名詞の構文アプローチに関する理論的考察」『言語科学論集』28: 1-20.
- 近大志. 2020.「『文字通り』の手続き的意味について」『言語科学論集』26: 23-45.
MISC
- 近大志・角出凱紀. 近刊「[動詞連体形+名詞] から成る名称の比喩的意味について」『日本認知言語学会発表論文集』26.
- 角出凱紀・近大志. 近刊「複合名詞 [N1+N2] と名詞句 [N1のN2] を用いた比喩の分類比較––名詞メタファーの使用を支える構文的知識の検討 ––」『日本認知言語学会発表論文集』26.
- 田中悠介, 瀬戸口彩花, 近大志, 神澤克徳. 2024.「日本人英語学習者の発話におけるフィラーの生起位置と習熟度の関係性」 『英語コーパス学会大会予稿集 2024』73-78.
- 近大志・瀬戸口彩花・田中悠介・神澤克徳. 2024.「英語学習者の発話にみられる非流暢性に関する考察:自己訂正と反復・フィラーの関係性」『言語処理学会第30回年次大会発表論文集』3166-3170.
- 近大志. 2023.「[N+N] 型複合語の叙述解釈に関するコーパス調査: 修飾部が行為者解釈を取りづらいという直感は経験的に妥当なのか 」『英語コーパス学会予稿集 2023』31-36.
https://jaecs.com/conf/proceedings49_2023.pdf - 田中悠介, 瀬戸口彩花, 近大志, 神澤克徳. 2023.「日本語を母語とする英語学習者が使用するフィラーの分析:習熟度との関連性および英語母語話者との比較から」『英語コーパス学会予稿集 2023』13-18.
https://jaecs.com/conf/proceedings49_2023.pdf - 近大志. 2023.「複合名詞 [N+難民] の意味について 」『日本認知言語学会発表論文集』23.
- 近大志. 2022.「NN構文における意味の変異について— [N garden] 問題から 」『日本認知言語学会発表論文集』22: 187-191.
- 近大志, 神原一帆. 2020.「複合名詞のコーパス基盤アプローチ」『言語資源活用ワークショップ発表論文集』5: 12-19.
- 近大志. 2020. 「慣習的表現の非慣習的読みに関する考察 ー『文字通りの NP』を例にー」『日本語用論学会発表論文集』22: 97-104.
学会発表
- Kambara, Kazuho, Taishi Chika and Takahashi Norihisa. Quantifying the Degrees of Relationality: A Collostructional Approach. PACLIC 38. Tokyo University of Foreign Studies, Tokyo. Oral Presentation. December, 2024.
- Tanaka, Yusuke, Setoguchi Ayaka, Chika Taishi and Kanzawa Katsunori. Do Fillers Enhance or Decrease L2 Speaker Fluency? The 50th Japan Association for Language Teaching (JALT) International Conference. Oral Presentation. Shizuoka Granship, Shizuoka. November, 2024.
- 田中悠介, 瀬戸口彩花, 近大志, 神澤克徳. 2024.「日本人英語学習者の発話におけるフィラーの生起位置と習熟度の関係性」 英語コーパス学会第50回大会. 口頭発表. 於青山学院大学. 2024年10月
- 近大志・角出凱紀「[動詞連体形+名詞] から成る名称の比喩的意味について」日本認知言語学会第25回全国大会. 口頭発表. 於神戸大学. 2024年9月
- 角出凱紀・近大志「複合名詞 [N1+N2] と名詞句 [N1のN2] を用いた比喩の分類比較––名詞メタファーの使用を支える構文的知識の検討 ––」日本認知言語学会第25回全国大会. 口頭発表. 於神戸大学. 2024年9月
- 近大志「[動詞連体形+名詞]を用いた名称に関する形態統語論的考察 —飲むマスク、戦う哲学者、読むプロテイン—」関西言語学会第49回大会. 口頭発表. 於関西学院大学. 2024年6月
- Taishi Chika, Taro Okahisa, Takashi Kodama, Yin Jou Huang, Yugo Murawaki and Sadao Kurohashi. Domain Transferable Semantic Frames for Technical Interview Dialogues. LREC-COLING 2024. Centro Congressi Lingotto, Italy. May, 2024.
- 近大志・瀬戸口彩花・田中悠介・神澤克徳. 2024.「英語学習者の発話にみられる非流暢性に関する考察:自己訂正と反復・フィラーの関係性」言語処理学会第30回年次大会. 口頭発表. 2024年3月
- Kambara, Kazuho and Chika Taishi. 2023. Toward a corpus-based identification of nominal relationality and uniqueness: A constructionist approach. PACLIC 37. Hong Kong Polytechnic University, Hong Kong. Oral Presentation. December, 2023.
- 近大志. 2023.「[N+N] 型複合語の叙述解釈に関するコーパス調査: 修飾部が行為者解釈を取りづらいという直感は経験的に妥当なのか 」英語コーパス学会第49回大会. 口頭発表. 於関西大学. 2023年9月
- 田中悠介, 瀬戸口彩花, 近大志, 神澤克徳. 2023.「日本語を母語とする英語学習者が使用するフィラーの分析:習熟度との関連性および英語母語話者との比較から」 英語コーパス学会第49回大会. 口頭発表. 於関西大学. 2023年9月
- 近大志. 2022.「複合名詞 [N+難民] の意味について」日本認知言語学会第23回全国大会. 口頭発表. オンライン開催. 2022年9月
- 近大志 2021.「NN構文における意味の変異について— [N garden] 問題から 」日本認知言語学会第22回全国大会. 口頭発表. オンライン開催. 2021年9月
- 近大志, 神原一帆. 「複合名詞のコーパス基盤アプローチ」言語資源活用ワークショップ2020. ポスターセッション. オンライン開催. 2020年9月
- 近大志.「慣習的表現の非慣習的読みに関する考察 ー『文字通りの NP』を例にー」第22回日本語用論学会. 口頭発表. 京都外国語大学. 2019年11月
研究会等の発表
- 近大志.「 [動詞連体形+名詞] の語形成について」京都言語学コロキアム (KLC). 口頭発表. 2024年9月
発表要旨 - 近大志.「書評: Vyvyan Evans (2014)」共創言語進化学 若手の会全体研究会 第8回. 口頭発表 (於zoom). 2021年8月
https://sites.google.com/view/evolinguistics-yra/過去のイベント - 近大志.「語の意義と発話解釈について–good stoneは何がgoodなのか–」領域交差型院生FD 総人のミカタ. 口頭発表. 京都大学大学院人間・環境研究科. 2020年12月
https://sojin-no-mikata.jimdofree.com/講義/2020年度後期/ - 近大志.「意味解釈における語用論の役割について–「俺か、俺以外だ」を例に–」領域交差型院生FD 総人のミカタ. 口頭発表. 京都大学大学院人間・環境研究科. 2020年11月
https://sojin-no-mikata.jimdofree.com/講義/2020年度後期/
その他
- 技術者インタビュー対話コーパス (Expert Interview Dialog Corpus: EIDC). 園芸ドメインガイドライン担当 https://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/?EIDC
- The KIT Speaking Test Corpus (KISTEC). 書き起こし担当 https://kitstcorpus.jp/#kitstc_outline
- 日本語レトリックコーパス(The Corpus of Japanese Figurative Language: J-FIG. 用例アノテーション担当
https://www.kotorica.net/j-fig/ - Universal Dependencies. 日本語ドキュメント
http://hdl.handle.net/11234/1-3687
所属学会
- 日本認知言語学会
- 英語コーパス学会
- 日本語用論学会