文章を理解するとは―認知の仕組みから読解教育への応用まで

スリーエーネットワーク
読解教育では、学習者の理解を補助するために、教材となる文章に興味深い内容を盛り込んだり、分かりやすい内容にしたりするなど、様々な工夫がなされています。しかし、文章の理解には、文章それ自体の言葉の特性以上に、人間の記憶のシステムや情報処理のメカニズム、視覚や聴覚などのあり方、読み手の特性などが大きく関わっています。そのため、効果的な読解指導を行うには、このような人間の理解の仕組みを知ることが有用であるといえます。
本書は、このような、文章を読み、理解する行為の仕組みを具体的かつ実証的に裏付けられたデータに基づき解説しています。日本語教育や国語教育の現場で読解教育に携わる方々におすすめの一冊です。