Yuki Kasuga

連絡先

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研究内容

日本語終助詞・文末詞の記述方法

終助詞の意味・用法をラベリングする際に、「強調」「共感」などのラベル付けで済ませてしまっては、些細な用法の異なりを記述するのが困難になります。それを解決するために、話し手/聞き手の知識状態や、前後の発話などとの関係を組み込んで終助詞や文末詞の用法を記述することを試みています。

福岡県久留米市方言終助詞の記述

自分の出身である福岡県久留米市には、タイ/バイ/ヤン/クサなどの終助詞があり、共通語のヨやノダなどと似た機能を持ちますが、それらとは異なる使用範囲を持ちます。共通語と方言の終助詞の意味や用法がどのように同じであり、どのように異なるのかの記述を行っています。

経歴

学歴

2012年4月 京都大学 総合人間学部 総合人間学科 入学
2016年3月 京都大学 総合人間学部 総合人間学科 卒業
2016年4月 京都大学大学院 人間・環境学研究科 言語科学講座 修士課程 入学
2018年3月 京都大学大学院 人間・環境学研究科 言語科学講座 修士課程 修了
2018年4月 京都大学大学院 人間・環境学研究科 言語科学講座 博士課程 入学

職歴

2016年10月 ~ 2017年03月 京都大学 国際高等教育院附属 日本語・日本文化教育センター ティーチング・アシスタント
2017年04月 ~ 2018年03月 京都大学 人間・環境学研究科 ティーチング・アシスタント
2017年11月 ~ 2020年02月 京都大学 情報学研究科 オフィス・アシスタント
2018年04月 ~ 2021年03月 日本学術振興会 特別研究員 (DC1)
2018年10月 ~ 2021年03月 京都大学 国際高等教育院 ティーチング・アシスタント

受賞歴

2020年6月 人工知能学会 2019年度研究会優秀賞 受賞(2019年8月 SIG-SLUD口頭発表 春日悠生・井上昂治・山本賢太・高梨克也・河原達也「ヒューマンロボットインタラクションコーパスへの焦点アノテーションの基準と予備的分析」)

学位論文

  1. 春日悠生「情報提示の発話の類型 ―日本語文末詞の用法記述にむけて―」修士論文. 京都大学大学院 人間・環境学研究科. 2018.
  2. 春日悠生「福岡県久留米市方言の終助詞「タイ」の意味」卒業論文. 京都大学 総合人間学部. 2016.

研究論文

  1. 春日悠生「Searle の発話行為分類における assertive と expressive の連続性: 日本語の文末表現ノダ/ダロウ/デハナイカを例に」『日本語用論学会 大会発表論文集』15: 33–40. 2020.
    pdf
  2. 春日悠生・井上昂治・山本賢太・高梨克也・河原達也「ヒューマンロボットインタラクションコーパスへの焦点アノテーションの基準と予備的分析」『人工知能学会研究会資料』SIG-SLUD-B901: 7–12. 2019.
  3. 春日悠生「直後の行為を拘束する発話行為: 終助詞ヨ・ネのふるまいの変化を例に」『日本語用論学会 大会発表論文集』14: 17–24. 2019. pdf
  4. 春日悠生「日本語文末詞の用法記述のための発話の類型の提案: 演述型 (assertives) の発話行為をなす発話を例に」『言語科学論集』24: 23-56. 2018. pdf
  5. 春日悠生「福岡県久留米市方言終助詞「タイ」とエビデンシャル ―文末詞ダ・ノダとの関係を通して―」『日本語用論学会 大会発表論文集』12: 89-96. 2017. pdf
  6. 春日悠生「福岡県久留米市方言終助詞「タイ」の用法と間主観性」『日本認知言語学会論文集』17: 437–443. 2017.

学会発表

  1. 春日悠生「Searle の発話行為分類における assertive と expressive の連続性: 日本語の文末表現ノダ/ダロウ/デハナイカを例に」
    (日本語用論学会第22回大会, 口頭発表, 京都外国語大学, 2019年11月)
  2. 春日悠生・井上昂治・山本賢太・高梨克也・河原達也「ヒューマンロボットインタラクションコーパスへの焦点アノテーションの基準と予備的分析」
    (人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会第86回大会, 口頭発表, 電気通信大学100周年キャンパス, 2019年8月)
  3. 春日悠生「直後の行為を拘束する発話行為: 終助詞ヨ・ネのふるまいの変化を例に」
    (日本語用論学会第21回大会, 口頭発表, 杏林大学井の頭キャンパス, 2018年12月)
  4. 春日悠生「福岡県久留米市方言の文末詞「ヤン」に関する記述的研究」
    (日本方言研究会第107回研究発表会, 口頭発表, 岐阜大学, 2018年10月)
  5. 春日悠生「福岡県久留米市方言終助詞「タイ」とエビデンシャル: 文末詞ダ・ノダとの関係を通して」
    (日本語用論学会第19回大会, 口頭発表, 下関市立大学, 2016年12月)
  6. 春日悠生「福岡県久留米市方言終助詞「タイ」の用法と間主観性」
    (日本認知言語学会第17回全国大会, ポスター発表, 明治大学中野キャンパス, 2016年9月)

研究発表

  1. 春日悠生「グライスの非自然的意味と意図: 騙しが成立するときの意図の重層構造」
     (コミュニケーションの自然誌研究会, 京都大学吉田泉殿, 2019年4月15日)
  2. 春日悠生「久留米市方言の終助詞タイとバイの用法分類の提案」
     (西南言語対照研究会 (語楽会), 西南学院大学, 2019年3月8日)
  3. 春日悠生「日本語文末詞の相互承接再考」
     (東西言語学勉強交流会, 静岡大学浜松キャンパス, 2018年9月10日)

フォーラム・自主ゼミ等

  • 春日悠生「Searle の発話行為分類における assertive と expressive の関係: 確認要求表現を例に」
     (2019年6月 谷口研究室 言語フォーラム)
  • 春日悠生「グライスの「非自然的意味」と「意図」をめぐる議論」
     (2019年1月 谷口研究室 言語フォーラム)
  • 春日悠生「終助詞ヨの機能を分類する —方言終助詞による言い換えの観点から—」
     (2018年6月 谷口研究室 言語フォーラム)
  • 春日悠生「命令・勧誘の発話における終助詞ヨの機能」
     (2018年4月 谷口研究室 言語フォーラム)
  • 春日悠生・神原一帆・田中悠介「『意味』は実証の対象か?」
     (2018年4月 谷口研究室 言語フォーラム)
  • 春日悠生「意味地図モデルによる日本語文末詞の用法記述」
     (2017年12月 谷口研究室 言語フォーラム)
  • 木本幸憲・春日悠生「subjectivityの下位区分について」
     (2017年7月 谷口研究室 自主ゼミ)
  • 井上優大・春日悠生・神原一帆・佐藤雅也・田中悠介「俺の言語観がこんなに科学的なわけがない」
     (2017年6月 谷口研究室 言語フォーラム)
  • 春日悠生「日本語文末詞記述のための、動的な話し手/聞き手モデルの提案」
     (2017年5月 谷口研究室 言語フォーラム)
  • 春日悠生「Brems, Lieselotte, Lobke Ghesquière and Freek Van de Velde (eds.). Intersubjectivity and Intersubjectification in Grammar and Discourse. 書評」
     (2016年10月 谷口研究室 言語フォーラム)
  • 春日悠生「福岡県久留米市方言の終助詞『タイ』の意味」
     (2016年4月 谷口研究室 言語フォーラム)

所属学会

日本認知言語学会、日本語用論学会

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