2: 2011-06-05 (Sun) 23:26:42 kkanzawa source 3: 2011-06-06 (Mon) 18:09:17 kkanzawa source
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''2011年4月'' 京都大学大学院人間・環境学研究科 言語科学講座 博士課程進学~ ''2011年4月'' 京都大学大学院人間・環境学研究科 言語科学講座 博士課程進学~
**研究内容 [#ua6f45f2] **研究内容 [#ua6f45f2]
- 日本語において、''転移修飾''と呼ばれる修飾関係がねじれた言語現象を扱っている。「ねじれ」とは、具体的には''統語と意味のねじれ''を指す。例えば、(1) の転移修飾の例では、統語的には形容詞「寂しい」は名詞「ランチ」を修飾しているように思えるが、意味的には名詞「ランチ」より、主体である「私」に修飾のフォーカスがあたっているといったほうが自然である ((2),(3) の比較を参照)。+ 日本語において、''転移修飾''と呼ばれる言語現象を扱っている。先行研究では、転移修飾は修飾関係がねじれた現象とされる。「ねじれ」とは、具体的には''統語と意味のねじれ''を指す。例えば、(1) の転移修飾の例では、統語的には形容詞「寂しい」は名詞「ランチ」を修飾しているように思えるが、意味的には名詞「ランチ」より、主体である「私」に修飾のフォーカスがあたっているといったほうが自然である ((2),(3) の比較を参照)。
  (1) 私は&font(u){寂しいランチ};を食べる。~   (1) 私は&font(u){寂しいランチ};を食べる。~
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  (3) 私が寂しい。~   (3) 私が寂しい。~
- この現象に対して、''コーパスを用いた網羅的な事実観察''を行う。それをもとに、(i) 日本語の転移修飾の''体系的な記述・分析''を行い、(ii) 言語における''統語と意味の接点''を探る。~+ 本研究では、主体に修飾のフォーカスがあたるという上のような''主体志向性''に加えて、(4) のような表現への置換が可能かという、''連用表現への構文交替可能性''という観点を取り入れた分析を行う。~ 
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 +   (4) 私は寂しくランチを食べる。~ 
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 + 研究のねらいは、(i) ''コーパスを用いた網羅的な事実観察''を行うとともに、(ii) 主体志向性、構文交替可能性の観点から、日本語の転移修飾の''体系的な記述・分析''を行うことである。さらにそのことによって、(ii) 言語一般における''統語と意味の接点''を探っていく。~
 将来的には、(i) 修飾関係全般の分析への発展や、(ii) 日常的に使用される転移修飾と、文学的な修辞表現としての転移修飾の横断的研究を狙い、(iii) 言語類型論的研究 (転移修飾という言語現象は通言語的にみられるのか) も視野に入れていく。  将来的には、(i) 修飾関係全般の分析への発展や、(ii) 日常的に使用される転移修飾と、文学的な修辞表現としての転移修飾の横断的研究を狙い、(iii) 言語類型論的研究 (転移修飾という言語現象は通言語的にみられるのか) も視野に入れていく。
**研究業績 [#p6638c49] **研究業績 [#p6638c49]


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