28: 2016-12-12 (Mon) 02:37:43 tokahisa source 29: 2016-12-12 (Mon) 11:41:38 tokahisa source
Line 21: Line 21:
**状況包含構文 [#w3fd3131] **状況包含構文 [#w3fd3131]
-上述の考えに基づくと、記号の形式極として考えられるのは、これまで典型的に認められてきた聴覚映像のみに留まらず、その聴覚映像を取り囲む文脈も含めたものであると考えることができます。ここで言う文脈とは、物理的な環境情報(マルチモーダル情報)とその時点において解釈者が利用することが可能である情報(アクセス可能情報)に大きく区分することができます。近年、認知言語学の分野においても、特定の言語表現と視覚情報の結びつきを検討したマルチモーダル構文の存在が指摘されています。私の研究は、形式極に(i)音素列、(ii)マルチモーダル情報、(iii)アクセス可能情報の3種を認めた状況包含構文を仮定し、マルチモーダル構文の考え方を包括しつつ、談話における解釈多様性を体系的に説明することを目指しています。+上述の考えに基づくと、記号の形式極として考えられるのは、これまで典型的に認められてきた聴覚映像のみに留まらず、その聴覚映像を取り囲む文脈も含めたものであると考えることができます。ここで言う文脈とは、物理的な環境情報(マルチモーダル情報)とその時点において解釈者が利用することが可能である情報(アクセス可能情報)に大きく区分することができます。近年、認知言語学の分野においても、特定の言語表現と視覚情報の結びつきに着目したマルチモーダル構文の存在が指摘されています。私の研究では、形式極に(i)音素列、(ii)マルチモーダル情報、(iii)アクセス可能情報の3種を認めた状況包含構文を仮定し、談話における解釈多様性を体系的に説明することを目指しています。
Line 49: Line 49:
*フォーラム・自主ゼミ等 [#b29c0f6e] *フォーラム・自主ゼミ等 [#b29c0f6e]
-+「話し手から見たジェスチャーと聞き手から見たジェスチャー」(2016年10月)++「話し手から見たジェスチャーと聞き手から見たジェスチャー」(2016年10月フォーラム)
+「ジェスチャーは言語といかに関わるのか」(2016年7月フォーラム) +「ジェスチャーは言語といかに関わるのか」(2016年7月フォーラム)
+「統語的曖昧性を解消するジェスチャー」(2016年7月談話・語用論研究会) +「統語的曖昧性を解消するジェスチャー」(2016年7月談話・語用論研究会)


Front page   Diff Backup Copy Rename Reload   New Page Page list Search Recent changes   Help   RSS of recent changes (RSS 1.0) RSS of recent changes (RSS 2.0) RSS of recent changes (RSS Atom)
Counter: 9810, today: 2, yesterday: 1