木本幸憲 (Yukinori KIMOTO), M.A. anchor.png

  • Ph.D dissertation (submitted version): A Grammar of Arta: A Philippine Negrito Language.
  • 京都大学大学院, 人間・環境学研究科 (research fellow, graduate school of human and environmental studies, Kyoto University)
  • Interests:cognitive linguistics, field linguistics, comparative linguistics, linguistic typology, Arta (Philippines, Austronesian)
  • E-mail: kimoto[AT]hi.h.kyoto-u.ac.jp
     [AT]を@に変換して下さい。

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経歴 Background anchor.png

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学歴 anchor.png

2005年4月  滋賀大学教育学部入学
2009年3月  同大学卒業
2009年4月  京都大学大学院 人間・環境学研究科
        修士課程入学
2011年3月  同大学院修了
2011年4月  同大学院 人間・環境学研究科
        博士課程進学
2014年3月 同大学院指導認定退学

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職歴・フェローシップ他 anchor.png

2010年4月~2011年3月  京都大学ティーチング・アシスタント
2011年4月~'2014年3月 日本学術振興会 特別研究員DC1
2014年4月〜9月 京都大学・滋賀大学非常勤講師
2014年10月 フィリピン学院大学visiting scholar・京都大学大学院研修員
2015年8月 京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科研究員

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競争資金 anchor.png

2014年10月〜2015年8月 京都大学教育研究振興財団助成(「フィリピン・アルタ語の記録保存と文法記述」)
2015年10月〜2016年9月 SOAS, University of London, Endangered Language Documentation Programme (ELDP) research grant

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研究内容 anchor.png

 言語は言語固有の統語的な能力によって駆動されているのではなく,より意味論的・談話・語用論的な側面や,一般的な認知能力からの創発的現象として捉え直していくべきであるとの立場から、言語の記述・説明に取り組んでいます(cf. Givón 1979, Du Bois 1987, Hopper 2003, Langacker 1987,1991)。特に個別言語間の多様性と言語普遍性の関係について研究を行ってきました。

 近年は特にフィリピン諸語の文法記述に取り組んでいます。調査する言語はArta語というオーストロネシア語族・マレー・ポリネシア語派・北部ルソン諸語に属する言語です。オーストロネシア語族は北は台湾、ハワイから、南は東南アジア、東はイースター島、西はマダガスカル島まで広がる大語族です。その中で今回調査を行うArtaは、話者が25人程度しかいない言語です。この言語に関する記述も系統関係を論じたL. Reid氏の論文が一本あるのみです (Reid 1989)。

 Artaを研究して行くに当たって、以下の調査・研究を進めています。今後の展望も含めて以下の6点にまとめられます。

  • 語彙とテクストの収集
    • Artaはオーストロネシア語族(特にマレーポリネシア語派、北部ルソン諸語)の史的再構を行う上で、非常に重要な言語であるにもかかわらず、話者数の現象(現在10~20人程度)と言語にとって、非常に危機的な状況にあります。語彙と民話・歌曲等も含めたテクストを精力的に集めています。
  • 文法の記述
    • 現在は語彙調査を中心に行っていますが、そこで得られたデータ、談話・テキストを元にした調査を進めていくことで、Arta語の文法をより包括的に記述していきます。
  • 系統関係の特定と歴史的変化
    • 現在は、20を越える北部ルソン諸語 (Northern Luzon) からの第一階層に位置づけられているArtaですが、今後フィールド調査を進めるのに並行して、比較方法・内的再建の両面からArtaをめぐる系統関係と言語変化の問題を究明していきます。
  • Arta語を含めたフィリピン諸語の類型論的位置づけ
    • フィリピン言語はとかくヴォイスをめぐる現象などが精力的に研究されてきましたが、それ以外にも語クラスの設定をめぐる問題など多くの問題が存在します。Arta語を含めた周辺諸語がどのように位置づけられるのかを検証していく必要があります。言語記述には、理論が不可欠であるため、これは文法の記述と相互に関連するものです。
  • 言語理論への貢献
    • 認知言語学、言語類型論、社会言語学、その他理論言語学との関連を探っていきます。理論は記述によって精緻化・洗練され、健全な理論は言語記述をより精緻なものにする、という両輪の側面があります。特に言語学が言語と社会と認知の関係をより適切に捉えていくために、フィールド調査から種々の知見が提供できるよう、調査・研究を進めています。また同時に、言語普遍性と個別言語の特殊性というより実質的な問題も他の言語との比較から研究しています。
  • 話者・現地への還元
    • フィールド調査ではそれぞれが互恵的な関係になるよう、言語話者や現地への還元を継続して行う必要があります。具体的には、Artaという民族としてのアイデンティティの問題を考察すると共に、言語復興の試みや、文化の保存・継承等を進めていきます。
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研究論文 Publications anchor.png

  • Kimoto, Yukinori. (to appear) Mora, Vowel Length, and Diachrony: Case for Arta, A Philippine Negrito Language. Journal of Southeast Asian Linguistic Society. [Preprint [PDF]]
  • 木本幸憲 (to appear) 「アルタ語における表現ストラテジー:所有表現・前置詞・副詞の欠落が意味すること」『梶茂樹教授退官記念集』[紙面制約がないアップデート版]
  • Kimoto, Yukinori. 2014. A Preliminary Report on the Grammar of Arta. KLS34 pp.58–68.
  • 木本幸憲. 2014. 「フィリピン・アルタ語の社会言語学的状況と言語危機」『社会言語科学会第 33 回大会発表論文集』、pp.198–201
  • 木本幸憲. 2013.「照応現象と限定詞―間接照応をめぐる一考察」児玉一宏・小山哲春(編)『言語の創発と身体性—山梨正明教授退官記念論文集—』ひつじ書房、pp.401–414.
  • 木本幸憲. 2013.「アルタ語の名詞・名詞句構造の諸相」『言語科学論集』京都大学大学院人間・環境学研 究科言語科学講座、第 19 号、pp.51–76
  • 木本幸憲. 2012.「Furnitureの非可算性に関する一考察」『日本認知言語学会論文集』 第12巻.pp.453–459.
  • 木本幸憲. 2012.「英語における名詞の非飽和性について」. JELS 29, English Linguistics Society of Japan. pp.80-84
  • 木本幸憲. 2011.「英語名詞句の可算性について-類と事例の別からの考察-」『KLS31』(査読付き)pp.1-11
  • 木本幸憲. 2011.「可算性のダイナミズム ―その身体的・認知的基盤と言語運用からの説明―」. 『日本認知言語学会論文集』 第11巻.PDF
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訳書 anchor.png

横森大輔・梶丸岳・木本幸憲・遠藤智子(訳)2015. ニック・エンフィールド『やりとりの言語学:関係性思考がつなぐ記号・認知・文化』大修館書店.

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研究発表 Papers presented anchor.png

  • Kimoto, Yukinori. 2015. “Development of the phonological system in Arta”, Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies, March.
  • Kimoto, Yukinori. 2015. “The Role of Mora in Phonology: A Case for Arta, A Northern Luzon Language”. 13th International Conference on Austronesian Linguistics, July. [slides]
  • 木本幸憲. 2015. 「Nick Enfield (2014) 書評:Natural causes of language: Frame, biases, and cultural transmission」京都語用論コロキアム、京都工芸繊維大学. [slides]
  • Kimoto, Yukinori. 2015. “What's in Name? The meaning of arta in the Arta language.” Pre-conference workshop featuring the Japanese translation of Prof. Enfield’s Relationship Thinking. 18th Annual meeting of Pragmatic Society of Japan, Nagoya University, 24th, December. [slides]
  • Kimoto, Yukinori. 2014. “Some Grammatical Issues on a Philippine Negrito language, Arta” Lecture at Department of Linguistics, National Taiwan University, February.
  • Kimoto, Yukinori. 2014. “Synchronic and Diachronic Phonology of the Arta Language”, The 3rd MINPAKU Linguistics Circle of the Academic Year 2014, September.
  • 木本幸憲. 2014. 「アルタ語における動詞接辞の分類と記述」日本言語学会第149回大会(愛媛大学)
  • Kimoto, Yukinori. 2013. “A Preliminary Report on the Grammar of Arta.” KLS35, 同志社大学今出川キャンパス, 6月
  • 神澤克徳・木本幸憲. 2012.「連辞・範列関係からみた連体修飾構文のネットワーク:転移修飾と縮約節を中心に」社会言語科学会 第29回大会.3月12日, 桜美林大学
  • Kimoto, Yukinori. 2012. "Possessor-Subject Continuum: A Cognitive-Typological Approach" 7th International Conference on Construction Grammar (ICCG-7) 11, August, Hankuk University of Foreign Studies, Seoul, Korea. PDF
  • Chuman, Hayato, and Yukinori Kimoto. 2012. "An Analysis of English N+N Compound Nouns as Constructions" 7th International Conference on Construction Grammar (ICCG-7) 11, August, Hankuk University of Foreign Studies, Seoul, Korea.
  • Kimoto, Yukinori. 2011. "How John and America Relate to Water?: Non-Countability of Bare-Singular in English." The 11th International Cognitive Linguistics Conference in Xi'an, China. July.(査読付き)
  • 木本幸憲.2011. 「名詞句と節構造の連続性:所有形式の多機能性に関する認知類型論的考察」メビウス研究会サマーセッション, 9月.
  • 木本幸憲.2011. 「Furnitureの非可算性に関する一考察」.第12回日本認知言語学会(奈良教育大学),9月(査読付き)
  • 木本幸憲.2011. 「言語間の差異と共通性をどう捉えるか? -言語類型論と意味地図の応用について-」第5回言語学・自然言語処理合同勉強会 (京都大学),9月.
  • 木本幸憲.2011. 「名詞の非飽和性について」. 第29回日本英語学会 (新潟大学), 11月(査読付き)
  • Kimoto, Yukinori. 2011. "On the Polysemy of Possessive Forms: A Contrastive Study of English, Japanese and Ainu." The 2nd Symposium on Contrastive Linguistics, Tokyo, Reitaku University. December.(査読付き)
  • 木本幸憲.2010. 「英語可算性のダイナミズム ―その身体的・認知的基盤と言語運用からの説明―」. 第11回日本認知言語学会(立教大学),9月.
  • 木本幸憲.2010. 「英語名詞句の可算性について-類と事例の別からの考察-」. 第35回関西言語学会(京都外国語大学),6月.
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受賞 anchor.png

社会言語科学会第33回大会発表賞 受賞題目「フィリピン・アルタ語の社会言語学的状況と言語危機」.社会言語科学会、2014.

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学位論文 Dissertations anchor.png

  • 木本幸憲. 2011. 『可算性・非可算性の諸相―認知言語学のアプローチ―』京都大学大学院 人間環境学研究科学位請求論文(修士)
  • Kimoto, Yukinori. 2009. Toward Fuller Characterizations of Grammaticalization: A Special Focus on the Functions of Cognitive Domain [Graduation Thesis, the Faculty of Education, Shiga University.]
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所属学会 anchor.png

  • 日本言語学会、日本認知言語学会、社会言語科学会、関西言語学会
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連絡先 anchor.png

kimoto-at-hi.h.kyoto-u.ac.jp
(-at-を@に変換してください。)


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最終更新: 2017-03-14 (火) 21:16:47 (JST) (196d) by ykimoto